STAY WITH ME 2 (ページ3)

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悪い女ページ3

「誰も？おじいさんおばさあんとか、おじさんおばさんとかも？」

「うん。いない。すごーーーく遠く血が繋がってる人とか、もしかしたらいるのかもしれないけど。

まぁそれで、親戚はいないけど、お父さんの会社を支えて継いでくれたのがまっすーのお父さんなんだよねー」

「えっ、そこでまっすー出てくんの？！」

シゲアキが動揺して、ぽちゃんとお湯が揺れた。

「実はまっすーも会社社長の息子だよ。完全に会社経営からはドロップアウトしてるけど」

「はぁ～、社長令嬢とご子息なんて人生で初めて出会ったわ！

もしかして俺、Aと結婚したら玉の輿乗っちゃう感じ？」

「そうだね。贅沢しなければ仕事しないで食べていけるくらいの資産はあるよ。

さ、そろそろ上がろう。のぼせそう」

案の定、血が上ってくらくらする体を支えてもらいながら部屋に戻る。

「早く服着ろよ、もぉ～」

バスタオルを巻いたままでバタンとベッドに倒れ込んだら、呆れた声を投げかけながらも部屋着のワンピースを放り投げてくれた。

シゲアキは私が買っておいた妙なジョークＴシャツと短パンだ。

冷蔵庫からお水を持ってきてくれたシゲアキがあまりにも風景に馴染みすぎていて、ずっとここにいるんじゃないかって錯覚に陥りそうになる。