STAY WITH ME (ページ46)

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美しい男ページ46

「ごはん食べた？私はまだなんだなー。お惣菜買ってきたんだけど、食べる？」

「いや、いい。っつーか、ごめん、やることあんだわ。今日は・・・ごめん」

エレベーターがチンと申し訳なさそうに鳴った。

なんとかこいつを帰さないと・・・Aが待ってんのに。

焦る手で鍵を開け、いつものように入ってくるエマを遮ろうとして、ハッとする。

こいつはまだ何も知らねーんだ。恋人の部屋に遊びにきた、彼女。気持ちがここにないのは俺だけなのに。

あまりの身勝手さに、自分自身をぶっ飛ばしてやりたくなった。

慌てる俺に気付いているのかいないのか、エマは計算され尽くした角度で小首を傾げ、唇を尖らせた。

「仕事持って帰ってきたの？っていうか、昨日からどこにいたのよー会社じゃなかったでしょ？」

ぎくりと首をすくめそうになって、慌てて平静を装う。そうだ。同じビルで働いているんだから、オレの動向くらい目に入るだろう。うかつだった。

「ああ・・・知り合いの家で、ソフトの使い方教えてもらってた」

「ふうん」

結局のところエマはウチへと上がり込み、買ってきたメシを広げ、あいつが食器を片している間にAへと詫びを入れるしかなかった。