STAY WITH ME (ページ5)

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悪い女ページ5

先にむくりと起き上がったシゲアキが見下ろしてくる。

私が動けないでいることを察して、抱きかかえるように起こしてくれた。

「体、気持ち悪いだろ。風呂入ってきなよ」

甘く囁いたつもりはないのかもしれないけど、吐息とともに流れ込んできた彼の少し掠れたような声に、ずくんと下腹が疼く。

「うん・・・」

彼もまた、ごくりと唾を飲み込んだ。

私を包み込んだままの腕に、かすかに力がこもる。

頭を起こすと、するりと腕はほどけた。彼の頬を両手で包むと、どちらからともなく、それが当たり前のことのように、唇が重なった。

静かな水音に、疼きが増幅していく。

だけど、それ以上に体は疲れきっていた。

「俺は後にするわ」

そっと離れて、はにかみながらそう言ったのは、昨日「シャワーだけ浴びよう」といって、結局お風呂場でイタしてしまったことを思い出したからだろう。

「立てる？」

少し右に首を傾けながら、眉をひそめて覗き込んでくるシゲアキ。

「むり」

「ははっ、マジか」

立ち上がろうとしたけど、やっぱりフラついて体当たりしてしまった。

床に落ちていたパンツを素早く履いたシゲアキが、私の体にぐるっとシーツを巻き付けた。

「つかまってろよ」

「うそでしょ！」

ふわりと体が浮いて、慌てて彼の首にしがみつく。