STAY WITH ME (ページ17)

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美しい男ページ17

「で、その服はどうしたの？」

「とりあえず朝クリーニングには出したよ」

いただきます、と箸を割れば、小山もまだ何か言いたげな口に蕎麦を押し込んだ。

「よし、わかった。今日行ってみよう！」

「はあ？」

「オレもついてくから。

もし高額請求とかされたらオレが証拠押さえる。１人だと何されるかわかんないけど、２人いればなんとか・・・」

「いやいや、いいよ。そんなヤバイ話じゃないって、たぶん」

「たぶんでしょ？！何があるかわかんないじゃん！全然知らないひとなんでしょ？」

そうだ。大事なポイントを忘れていた。

「あー、全然知らないワケでもねーんだわ。いや、俺は直接知らなかったけど。エマの、その・・・友だちっつーか・・・」

「えっ！ウソでしょ？！」

「いや、マジ」

今度こそ、小山が苦虫を噛み潰したような顔になった。

「シゲさぁ、ちょっとそれ・・・」

「わぁかってるよ！」

盛大なため息と、沈黙。そして咀嚼。

「エマちゃんはどうするつもりなの？」

『無責任じゃない？』とその目が存分に訴えている。

「付き合ってもうすぐ１年くらい？そろそろ、まあ、この先の話とか・・・されてもおかしくない、よね」

ぐしゃり、と小山の箸が、かき揚げに突き刺さった。

「・・・」

肉が飲み込めない。喉に引っかかってる。

俺が何も言えないでいると、小山がまた、大きなため息をついた。