第７４話 ページ27
｢職場体験先決まった？俺まだ決まってないんだよな…｣
話は変わって、今度は職場体験の話
｢俺はフォースカインドさんとこに｣
｢上鳴は？｣
｢俺、まだ決まってないんだよな｣
｢マナちゃんは？｣
｢マナもまだ｣
何個かに絞ったけど、まだ決まってない
｢2人とも指名多かったもんな｣
｢けど、初戦敗退の上鳴とベスト4の加賀美の指名数がそんなに変わんねぇのはなんでなんだろうな｣
｢アホ晒してねぇだけだろ｣
｢爆豪は、指名数多かったから、やっぱ決めんの大変なんじゃねえの？｣
｢ベストジーニストんとこ｣
｢え、もう決まってんの？！なんで？｣
｢指名来た中で、ヒーローランキングがいっちゃん高かったから｣
ヒーローランキング、その方法で選ぶとすると、マナは…
｢加賀美は指名来た中でヒーローランキングがいっちゃん高いのどこだった？｣
｢…エンデバーのとこ｣
｢No.2か！すげぇ！｣
｢けど、あんまり行く気はないよ｣
｢え、やっぱ、婚約問題？｣
｢いや、それはそんなに、ただ…｣
No.2のエンデバーの所に行くって聞いた勝己の反応が怖くて
怒ってるだろうな、と恐る恐る隣を見た
｢行きてぇのに、俺に気ぃ使ってんだったら、それはいらねぇ心配だかんな｣
｢え、行っていいの？｣
｢なんで、マナの職場体験先に俺が文句言えんだよ｣
｢すげぇな、俺なんて指名18だぜ？だったら指名0が選ぶ、雄英がオファーした受け入れ可能の40個の事務所から選んだ方がまだ選択肢が広がるってのに…｣
と、瀬呂がぼそっと言った
｢瀬呂が来てくれたら力になる事務所があるから指名が入ってるんでしょ？｣
そう言ったけど、瀬呂はまだ何かあるみたいで、陰気くさい
｢出久に聞いてみよう、出久ならヒーローのこといっぱい知ってるし
そうじゃん、そうしよ。瀬呂、早く食べて！今すぐ出久のとこに行こう！｣
｢え、ちょ、マナちゃん？！｣
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年12月8日 21時
