第７１話 ページ24
｢やっぱ、テレビで中継されると違うねぇ！
来る途中、ちょー声かけられちゃった！｣
｢あぁ！俺も！｣
芦戸が今朝のことを話して、俺も共感する
｢私も！ジロジロ見られてなんか恥ずかしかったよ｣
葉隠はいつもなんじゃね？と思っていたら
｢葉隠さんはいつもなんじゃ…｣
と、尾白がツッコミを入れてくれた
｢俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ｣
｢ドンマイ｣
｢うわぁぁああ！！｣
｢たった1日で一気に注目の的になっちまったなぁ！｣
｢やっぱ雄英すげぇな！｣
ガララ
｢あ、マナちゃん、おはよう！｣
｢うん、おはよー｣
肩や髪が濡れた加賀美が入ってきた
いつもより遅かったなぁ
｢マナ遅かったね、声かけられたの？｣
｢うん、それで対応してたら時間かかっちゃって走ってきたらちゃんと傘がさせてなくて、こんなに濡れちゃった｣
｢うわぁ、災難だったね｣
流石ベスト4、そんくらい声をかけられたんだな
加賀美が来てすぐにまた扉が開いて
ガララ
｢おはよう｣
｢｢おはようございます！｣｣
相澤先生が入ってきた
｢今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ
コードネーム、ヒーロー名の考案だ｣
｢｢胸膨らむやつ来たぁぁあ！！｣｣
｢というのも、先日話した、プロヒーローからのドラフト指名に関係してくる。指名が本格化するのは、経験を積み即戦力として判断される2、3年から。つまり今回1年のお前らに来た指名は、将来性に対する興味に近い。卒業までに興味が削がれたら一方的にキャンセル、なんてこともよくある
｢頂いた指名が、そのまま自身へのハードルになるんですね！｣
｢そ。で、その集計結果がこうだ｣
轟 4123
爆豪 3556
常闇 360
加賀美 301
上鳴 272
八百万 108
飯田 103
切島 68
麗日 20
瀬呂 14
｢例年はもっとバラけるんだが、2人に注目が偏った｣
｢1位轟、2位勝己って｣
｢体育祭と順位逆転してんじゃん｣
｢表彰台で拘束された奴とかビビって呼べねぇって｣
加賀美と上鳴が話していると、瀬呂が加わって推測を話す
確かに、あんだけガッチリ拘束されてちゃ指名も落ちるか…
｢ビビってんじゃねぇよ、プロが！！｣
｢この結果を踏まえ、指名の有無に関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。｣
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年12月8日 21時
