【ヒロアカ】加賀美さんは爆豪くんの彼女 (ページ16)

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第６３話ページ16

焦凍の次の試合までに一度喉を潤そうと、自販機まで行った
すると、

｢え、エンデバー！？｣
｢お？｣

雄英の体操服を着た少女に遭遇した

｢確か、先程の試合に出ていたな｣

｢あ、はい、そうです｣

｢あの逞しい少年を倒すとは、いい蹴りだった。何か鍛えていたりするのか？｣

｢あ、小学校の時から筋トレはしてます｣

何故か忙しなく答えた

焦凍の個性は遠距離を得意とするため、圧倒的な力を持った近接戦闘を得意とする者との相性はすこぶる悪い

そのため俺が教えていたのだが、俺も遠距離を得意とするため普通の近接戦闘に対しての戦闘程度しか教えられていない

相手との距離の詰め方、攻撃の捌き方、受け止め方、殴る蹴る、まだまだ高めていく必要がある

あの蹴りの型は近接戦闘に優れた者のものだった

少女が教わった人物を突き止め、その技術が焦凍に加われば…！

あぁ、危ない、熱くなってしまった

ふと少女の方に目をやると、チラチラと時計を気にしていた

｢どうした？急いでいるのか｣

｢あ、はい、次のお子さんとの戦いのために個性を借りに｣

｢焦凍には、重力の個性が最適だろう？｣

｢え…？だから借りに行くんですけど…｣

ではさっきの試合は重力を使わずにあの男をだと？！

技術だけでなく、力も備えているのか

｢確か、加賀美愛という名前だったな。焦凍の婚約者になる気はないか｣