第６２話 ページ15
リカバリーロボットが保健室に入るためにドアを開けてあげて、マナも一緒に入った
｢おぉ来た来た、あんな蹴り受けたらこうなるわさね、おや？｣
｢飯田の蹴り受けて折れたかもしんないです｣
｢大丈夫、折れてないよ｣
見なくていいわけ？
｢この子は元々アンタに当ててK.O.、なんてことは考えてなくてアンタが避けることを想定しての蹴りだったんだろうから、大して強くなかったんだろうに｣
飯田は跳ぶ時に【エンジン】を使っていたけど、蹴りの振りには【エンジン】を使っていなかった
｢それに、アンタも折れてないって分かってるんだろう？｣
マナはデクの個性を使うために鍛えてきたから
リカバリーガールの言う通り、
あの蹴りくらいじゃ折れてないって分かってた
｢だからアンタが心配なのは、この子だろう？
｣
｢アンタが蹴ったのは左頬。アンタの脚の長さなら確実に届く、もう少し上の頭部も狙えたのにしなかったのは、脳震盪が怖かったんだろう？
まぁ左頬を狙ったアンタの蹴りでも、この子はK.O.だけどね｣
｢まぁアンタの配慮のおかげで、この子は大丈夫さね｣
｢それにしても、いい蹴りだったさね。誰か近接戦闘に長けた人に教えてもらったのかい？｣
｢さぁ？覚えてないです｣
･
飯田の無事がわかったから、お茶子に個性を借りに保健室を出た
やっぱ、轟は遠距離だから使うならお茶子の個性だなぁ
飯田との試合の前にお茶子に会えなかったし、飯田は近距離だから飯田の個性を反転して腕にエンジンをつけて殴る、って方法もあったからなぁ
すると、
｢え、エンデバー！？｣
｢お？｣
エンデバーに遭った
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年12月8日 21時
