【ヒロアカ】加賀美さんは爆豪くんの彼女 (ページ36)

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バレンタインページ36

お昼

｢爆豪いいのかよ、マナちゃん男子全員に配ってっけど｣
そういって瀬呂は愛からもらった箱を見せる。テーブルに愛はいない、職員室に行っているようだ
｢別に｣
｢えぇ意外、爆豪ってソクバッキーでマナしか眼中にねぇってイメージあったんだけど｣
｢それな、中学の時とか女子からチョコ貰っても目の前で捨ててそう｣
｢…｣
｢え、嘘否定しねぇってことはマジでそうだったの⁉｣

｢そーなん？｣
爆豪達と反対のテーブルにいる、麗日が緑谷に聞いた
｢うーん、捨てはしなかったけど、かっちゃんはいらねぇって、一言女の子に言って去ってたよ
かっちゃんが言うには、マナと付き合ってんの分かってるくせに渡しにくんな、だってさ
そのことを聞いたマナちゃんはかっちゃんに怒ったんだ｣
｢なんて言って怒ったん？｣
｢えっとねぇ…｣

｢あ、物間｣
｢あぁ加賀美さん｣
｢はい、あげる｣

緑谷は、愛と物間の会話に耳を傾けはじめた

｢⁈え、僕に？｣
｢は、マナ、物間にあげるの？｣
｢物間って呼んだでしょう？｣
｢マナ、バレンタインの準備で徹夜して疲れてんだろ？そうじゃないと物間なんかに＿｣
｢ちょっと黙ってくれないか拳藤、そんなに加賀美さんが言うなら貰ってあげようじゃないか、じゃあね加賀美さん｣

物間はそそくさと愛から箱をもらって去ろうとした。高ぶる気持ちを抑えながら話すことに必死だった、そうしなければ今ここで叫んでしまいそうだったからである。しかし、愛に礼を言うことを忘れていた

｢ちょっと待ちなさいよ｣
｢ん？｣

物間は愛に引き留められてもう気持ちを抑えることができず、にやけながら振り返った

これから何が起こるかも知らずに。可哀そうだな、と緑谷は思った

｢…デクくん？｣
｢あぁ、それなら今から生で聞けるよ｣
｢？｣
なかなか返事をしない緑谷に声をかけたが意味の分からない返答をされ、麗日はわけのわからないという顔をした

｢こっちは建国記念日潰してこうやって作ってんだから、ありがとうって言うもんでしょう？！！｣
｢あ、ごめんなさい、ありがとうございます…｣

｢うわぁ｣
｢あぁ言われたかっちゃんはほかの女の子からのお菓子も受け取って、ホワイトデーに３倍にして返したんだ｣

食堂に響いた、この説教を聞いた男子達が女子に感謝の言葉を述べる光景が多数見受けられた