【ヒロアカ】加賀美さんは爆豪くんの彼女 (ページ34)

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職場体験最終日、パトロールをしている時にそれは起こった

4階建てのビルの屋上にヴィランと昨日の小学生ショウがいた
ショウは人質として捕まっていて、ヴィランが手を離せば落ちる、そんな状況にいた

「降ろせよ！テメェ！」
ショウが暴れ、犯人が手を離した

落ちる＿

「セロファン！」
リープさんに言われテープを出してショウを引き寄せた
俺がショウをキャッチしている間に犯人は屋上から隣の建物に移ってて、リープさんは下からそれを追いかけていた

下のリープさんに気づかずもう追ってはこないと思った犯人がゴミ袋の山に飛び降りる

「待ちなさい」
「ッチ」
突っ込んでくる犯人
ヤバいリープさんが怪我を＿ｯ

ﾄﾞｺﾞｯ

一瞬だった

リープさんの脚が犯人の左顬に入り、犯人は倒れた

聴衆がリープさんを讃える中、俺はリープさんが何か俺に隠していることがあるんじゃないかって思えて仕方がなかった

「なんでショウが落ちた時跳ばなかったんスか」
「だから瀬呂くんの売名の為だって、」
「昨日も今日も飛鳥さんが俺に仕事を任せたのは飛鳥さんの個性でもできたことですよね、話してください」

飛鳥さんの話によると、昔住んでた家の近所の子供のものを取ってあげようと跳んだ時、個性が上手く使えず着地に失敗し、足を捻ったらしい

「でもそんな昔の怪我、もう治ってるんじゃ」
「イップスなんだってさ」

イップス…最近まで患者の精神が原因だと考えられていたが、現在は同じ動作を繰り返しが原因だと考えられている
飛鳥さんの場合、跳べなかった恐怖、跳ぶときに同じ動作を繰り返したこと、両方ありえる理由はどっちにしても今も跳べなそうだ

「うちの地域じゃそんなに大きな事件は起きないし引退とかは考えてなかった。私がいなくなったらここを守る人がいなくなるしね。
けど最近、ヒーロー殺しが現れてここもヒーロー殺しにやられるかもしれないと思った。ヒーロー殺しは身軽だって噂で聞いて跳べない私じゃ守れない、そう思ったの。
そんな時雄英体育祭でサポートもできる、戦闘もできる瀬呂くんを見つけて指名したの。結局、うちの地域にヒーロー殺しが現れることもなくエンデヴァーが捕まえたらしいけど、ショウを助けることができた。

ありがとう、私の所にきてくれて」

あ、俺を必要としてくれる所で俺は相応の結果を残せたんだなって実感して
俺の職場体験は終わった