【ヒロアカ】加賀美さんは爆豪くんの彼女 (ページ19)

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第６６話ページ19

マナは氷に重力をかけて、脱出した

目の前には左手を出した轟

え、嘘。もしかして＿

｢間に合わなかった…？｣

｢加賀美さん、続行する？｣

｢いえ、大丈夫です。霜が降って戦えそうにないですから｣

マナの右頬と左腕には霜が降ってた
けど、これくらいならまだ戦えた
なのにミッドナイトの提案に乗らなかったのは、マナだけそんな扱いをされたら観客や選手の反感を買っちゃうから

｢では改めて、轟くん、決勝進出！｣

｢っ、マナ…！｣

轟の左手を掴んで、右頬に当てた

｢左使って｣

｢？！、あぁ｣

轟が左を使ってマナの霜を溶かす

行動の1つ1つがビクついてて、お母さんのことがやっぱりトラウマで、それをマナに掘り起こされて思い出したんだなぁ

マナは、轟にしか聞こえないような音量で話し始めた

｢轟ごめんね、お母さんのことを出して。実はマナ、轟が出玖と話してるのを聞いてたの
エンデバーから轟の婚約者にならないか、って言われた時にもしかしたらって思った。ただ轟がマナのことを好きでいてくれて、そこからの縁談かもって淡い期待もあって
だから試合前にあんなこと言ったの。会ってそんなに経ってないんだから轟がマナのこと、恋愛感情で見てるわけないから、轟が個性婚のことを聞いて傷つくことは決まってたのに
でも安心して、
マナは轟の婚約者にならない、轟に個性婚なんてさせないから｣