第４７話 ページ50
「お！来た来た！こっちだー爆豪ー、加賀美ー！｣
食堂に入って切島達を探していると、切島が腕を大きく振って、マナ達に場所を伝えた
｢ったく、うるせぇな｣
と、勝己が言う。勝己は宣誓で喧嘩売ったし、障害部競争、騎馬戦で目立ってたし、まず大声で呼ばれると普通に目立つ
あれ爆豪だよな、とか
横にいんの誰だ、とか
人のこと馬鹿にして何様だ、とか
外野の声が聞こえてくる
2週間前はあんだけ来たくせに、騎馬戦を見たからか、直接言ってこないで一緒にお昼を食べてる人達で小さくこそこそと話してるだけ
そんな奴らにいちいち相手なんかしてられないから、マナと勝己は無視をした
｢切島、瀬呂、ありがとう｣
と、切島達がとってくれてた席に座る
机にはマナと勝己の分のお昼もとってくれてて、冷めを気にしなくていい海鮮丼だった
｢いいぜ！それよりさっさと食べようぜ｣
･
｢俺ら全員最後まで行けてよかったな｣
｢って、俺ら同じチームだったから当然だろ｣
｢いや上鳴は違ぇじゃん｣
｢そういや、上鳴は？｣
話してると、上鳴がいないことに気づく
｢それがよ、上鳴は峰田とどっかに行っちまって…｣
切島と瀬呂は知ってた、マナと勝己だけか知らなかったの
｢何か変なこと、企んでそうだな｣
｢まぁマナが巻き込まれなきゃいいよ｣
｢お、ドSマナちゃん登場｣
｢とっとと食べろ｣
｢マナさん！私達、午後は応援合戦しなきゃいけないのご存知でしたか！？｣
当然百に声をかけられた
｢いや？そんなイベント聞いてないけど｣
｢しかし！相澤先生からの言伝と峰田さんと上鳴さんからお聞きしましたの！時間がありませんは！いきましょう！マナさん！｣
｢え、ちょ！｣
いってらー、って瀬呂に見送られ、マナは百にずるずると引きずられていった
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年1月14日 9時
