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｢ハァ ハァ ハァ｣
逃げる愛。コスチュームは所々焦げてしまっている
｢ねぇ！そろそろ諦めないとアンタ丸焦げになるよ！｣
｢だからさっきから言ってるけど、傷つけんなって！｣
｢大丈夫よ！ほら、今んとこ当たってないでしょ？｣
｢爆風で吹き飛んでたじゃねぇか、それにいつ当たるかこっちはハラハラしてんだよ！｣
ズドンッ
｢あ｣
｢ほら！言わんこっちゃねぇ！｣
｢私別に悪くないわよ、あの子が止まるのが悪いのよ！｣
｢何回も吹き飛ばされてよく逃げてた方だよ！｣
愛は爆発に巻き込まれ、床に転がった
｢あーあ、傷だらけじゃねぇかよ、ったくどうすんだよ…｣
｢でも顔とか手とかは大丈夫そうじゃない？ほら｣
と女ヴィランが愛の髪を掴み、よく見えるように顔をあげる
｢おぉ、ガキにしては好みの顔じゃねえか。それに服が破れてなおそそるなぁ。なぁ、売りもんになんねぇだったら、俺が＿｣
｢やめろ、まだこの程度なら治癒班に回しゃぁまだ売れるだろ｣
｢ｯﾁ｣
と、男は体内からロープを生みだし、愛と短気な男を結びつけた
･
｢ねぇまだぁ？｣
｢うるせぇな。もうすぐ着くし、我慢、し、ろ？｣
ﾄﾞｻｯという音がしてヴィラン達が振り向くと、愛が短気なヴィランの首を握っていたところだった
2人に気づかれた途端に愛は手を離し女ヴィランに蹴りを一発入れる
一旦距離をとった2人が短気なヴィランに目を向けると短気ヴィランは塵となっていた
｢！？ ねぇコイツ、｣
｢あぁ、お前は足止めしとけ。その間に俺は戻って呼んでくる｣
女ヴィランに向かって走る愛
｢ﾌｯ いくら触れないと意味ないからって、私に向かって真っ直ぐ走ってくるなんて馬鹿ね、丸焦げにしてあげる！｣
と、女ヴィランが爆玉を出そうとするが何故か出ない
愛が飛び付いた途端爆発し女ヴィランも燃え始めた
焼死した女ヴィランの上から、むくっと起き上がる
｢ふぅ。結構やられたな｣
と自身のコスチュームを見てそう言う
｢尾白〜、起きて〜って、無理か｣
と１人で納得し、愛は尾白の腕を前に回し、尾白の足とを引きずりながら火災ゾーンを後にした
＿＿
リーダー格の男の個性は百と同じで物を作り出す個性。それを反転して物を壊す個性にしてロープと短気ヴィランの首を破壊
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年1月14日 9時
