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Sixth Attack ページ7

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Side of You





「な、何言って…」


『え、俺そんな変なこと言った?!』


「いや、変なことっていうか…」


『何!!』


「っ、何でもない!!」




調子が狂いすぎて


逃げるようにはぐらかすと


黒板から離れて早歩き。


自分の席にある日誌を取ろうと


足を進めていると


何も無いところでつまずいて。




「きゃ、…っ」




コケる、しかも浮所くんの前で。


そう思ったけどどうしようもなくて


きゅっ、と目を閉じた


………けど。




『………セーフ』


「へ、…」


『大丈夫?』




耳元に後ろから聞こえる彼の声


痛みも何も感じない。


それは、浮所くんが私のことを


ぎりぎりで抱きとめてくれたからで。


一気に縮まる距離と


お腹あたりに回った腕に


心臓がバクバク音を立てる。




「ご、ごめ…っ」


『んーん、大丈夫。ケガ…してない?』


「っ…うん、」




恥ずかしさに負けて慌てて離れた私に


なら良かった、って彼は優しく微笑む。


顔が赤くなってるのがバレたくなくて


そのまま日誌を素早く取ると


帰る準備をした。





『あ、そうだ。


Aちゃんさ、今週末予定ある?』


「………ない、けど」


『一駅先のテニスコートでさ


公式の試合あるんだけど……応援来てくれない?』


「わ、たし…?」


『や、嫌ならいいんだけど!!


その…結構手強い相手だからさ、


………Aちゃんの応援があったら


俺めっちゃ頑張れる!!!…なーんて』




顔を真っ赤にしながら


必死に説明する浮所くんが可愛くて


ついほっぺが緩む。




「…うん、いいよ」


『……………へ、?』


「見に行く、その試合」


『ほんとに?』


「ふふ、うん(笑)」


『ほんと?!ほんとのほんと?!


めっちゃ嬉しい!!!ありがとう!!!』




キラキラの笑顔で私の返事に喜んでくれて


私までちょっと嬉しい。


俺練習頑張れる!!!なんて言った彼は


他のテニス部員の子によると


いつもの5倍は、頑張ってたらしい(笑)






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うきなすしか勝たんるるる - 可愛すぎ。天使ですか? (7月25日 15時) (レス) @page7 id: 748fa13fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 浮所くん可愛すぎてやばい!!!キュンキュンしました!! (2018年8月2日 21時) (レス) id: 4c38f8a706 (このIDを非表示/違反報告)
裕圭(プロフ) - 浮所くんの純粋で本当に真っすぐで彼女に直球な所凄く可愛くてメロメロでした!!部活の時とかのギャップも最高でした!!次回作期待してます!! (2018年3月27日 1時) (レス) id: aa2d153af8 (このIDを非表示/違反報告)
りん - とってもおもしろいです!余計なお世話かもしれませんがNinthが正しいかと思います!これからも更新頑張って下さい (2017年8月7日 13時) (レス) id: b45e6a1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
さちこ(プロフ) - はじめまして!昨日初めてこの作品を読んでから何回もリピートしてます( 〃▽〃)すごくおもしろいです!!!続編勝手に期待しちゃってます(笑)これからも更新頑張って下さい☆ (2017年7月5日 16時) (レス) id: a47dfd0d1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むう | 作成日時:2017年4月23日 19時

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