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ため息 ページ11

ヒカルSide




「ちょっと出てくるわ。」




ま「お〜。俺、これ終わったら帰るわな。」




「おつかれ。」






こんな時間に外歩くんも久しぶりやな。




「さむ。」




相馬さんがあんな話するから、なんかあいつのこと思い出してもうたな。




何気なく歩いていたら、何となくあの公園に着いた。





「相変わらず綺麗やな〜…」





ニャー





「あ、お前あの時のやつやん。」





ニャー





「なんやねん。俺猫アレルギーやから連れて帰られへんぞ。」






ニャー






ほんま、あいつに似てんな。





辺りはもう暗くなってきた。
でも帰る気にならん。







「圭太。」





俺のこと圭太って呼ぶやつあいつくらいやったな。




いつからかヒカルって呼んどったし。




少しでも圭太でおれれば、まだあいつと一緒におれたんやろうか。





肌寒い中ベンチに横になって空を見上げ、深いため息をついた。

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作者名:らん | 作成日時:2020年11月18日 15時

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