何万回だって”君が好き“

13.ちょっときゅんとしたり ページ13

Aside









『…。』









重岡「みして？」









体温計のディスプレイには37.7°Cと記されている。









重岡「ごめんな、」









『え？』









彼の顔にはいつものおちゃらけた表情はなくて。









重岡「朝無理矢理でも保健室つれてくればこんな辛くなんなかったよな。」









『…重岡くんは悪くないよ、私が嘘ついたのが悪いんだし。』









重岡「んーん、Aちゃんは悪ない。





ちょっと寝とき？お昼食べるなら持ってくるけど…。」









『ありがと、寝るね。』









そのあと意識が落ちる寸前に桐山先生と重岡くんの声が聞こえたから、重岡くんは先生に伝えてくれてたのだろう。









目が覚めたときは誰かに頭を撫でられていて。(…まぁしくん以外いないと思うけど。)









うっすら目を開くと、重岡くんはいつもは絶対しないような優しい顔で私の頭を撫でていて。









不覚にもかっこいいって思っちゃったり。









重岡「うわっ、え、あ、ごめっ…。」









いつもあんななのにこういうときは照れるのね。









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