キミが残したもの 。

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えいちゃんの死亡届を出す前に



2人で書いた婚姻届を役所に提出した









届出が出されている人との婚約は
受理されないと踏んだから 。








えいちゃんとの約束は守れなかったけど、




私はえいちゃんの苗字になることが出来た 。









えいちゃんの両親に会いに行って謝りに行った








『ごめんなさい、勝手に婚姻届を提出しました。


勝手に 苗字を頂いてしまいました 。



秋山 A になりました 。』







えいちゃんのお母さんは
大粒の涙を零して





｢ありがとう、ありがとう、


私たちの娘になってくれてありがとう｣






ずっと私にお礼を言った







えいちゃんが
居なくなって、少しずつ眠れるようになった。






えいちゃんとの楽しかった思い出を
思い出しながら寝ると、夢に現れる 。








｢ A、後で起こして ｣

｢ A、今日のご飯超美味しかった ｣

｢ A、かわいい ｣

｢ A、愛してる 。 ｣









夢に現れる 赤い彼は、
ずっと私に話しかけてくれる 。









その夢が見れると思うと
自然と寝れるようになった 。









まだ、眠りの浅さは変わらないだろうけど 。









何ヶ月か経ったある日、





食べれるようになったご飯がまた食べれなくなった







それでも食べなければお腹が空くから
食べると 吐く、



酷い時にはご飯の匂いを嗅ぐだけでも吐いた








『 ストレス性胃炎 とかかなあ…… 』









ほっとけば治ると思ったけど
とりあえず病院に行った




、









、










、









｢ おめでとうございます、妊娠3ヶ月ですよ ｣









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