キミが残したもの 。

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空くんに言われるがまま、チケットを取って



サイパン島へ向かった








あっちの空港には 陸パパがいた








『陸パパ ！』









声を上げると 振り返った陸パパは
私の顔を見るなり 涙を零した







｢ とりあえず、病院まで行きます ｣









私は 、陸パパの運転する車に乗って
病院に着くまでの間、何も話さなかった






いや、話せなかった









、






病院に着くと
1番大きな病室に案内されて、




ドアを開けると
寝ている人と





蹲って泣く
空くんと、みっくんと、りっくん。
そして陸くん 。









脚がすくんで 、


ベッドに近づくのも恐る恐るだった 。









『 、えいちゃん？ なんで寝てんの？ 』









もちろん返事なんてない 。





そりゃ寝てるんだから当たり前か って






眠るえいちゃんの頬を触った









ヒヤッ、とつめたい頬に

背中が 震えた








短く息を吐いた空くんが





『 海で、高波に攫われた 。

救助が来た時にはもう遅かった 。




助けてやれなくて ごめん


守ってやれなくて ごめん 、、っ、』








『 空くん、何言ってんの ？

なんでそんな死んだみたいな言い方、、 』




｢ A、分かってる、
受け入れられないのは分かってる、



でもごめん、受け入れて 。



エイジ 、死んだんだ 。 ｣









空くんのその言葉に

まるで縄、いや 鎖 。




強く強く締め付けられた胸を



服の上から押さえつけた 。









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