からかい相手の爆豪さん (ページ10)

今日:22 hit、昨日:11 hit、合計:7,401 hit

習字 2話 first ページ10

高木「悩んでるねー」

『悩んでねえ、てめえは何書くか決まったのかよ』

初っ端から漬け込んできやがる

高木「んーん全然。そうだ！お互い相手に求めるものでも書かない？」

……求める？

『悪くねえ、殺ってやるよ』

高木「爆豪が言うと違う感じに聞こえるなー」

俺がこいつに求めるもの…ここから先はからかい禁止区域だ

『 …感受性、協調性、甲斐性……』

高木「それ言う？みんなから全部爆豪に求められるものだよ」

『俺は全て合わせ持ってるよ!!』

高木「爆豪が持ってるならみんな持ってるね笑」

馬鹿にしやがって！俺がこいつに求めるべきものは…面白がらねえような…やつは

高木「できた？爆豪。じゃあ見せあおっか」

こいつ──────《現状維持》

俺────────《気無性》

高木「気無性？」

『そのまんまだよっいろいろとなぁ』

高木「なにが？私に求めてることだよね？」

『だからそうだっつってんだ察しろ』

伝わってねえ？低脳が、伝わりすぎても逆効果だが…んでそっちは

『現状維持だ？っは、やっぱ俺は俺だろが』

高木「うん、そのままからかいやすい爆豪でいてほしいな〜って」

──────────

『…クソして死ね』

高木「いきなり殺害予告？」

やっぱそんな勝負かよ、攻めようとしてんな？

『もう一回だ！』

高木「いいよ」

優しさがねえんだよこいつには

この際理解を極めやがれ!!

高木「どうしよっかな…」

悩んでんな、それもこれも全ててめえに優しさが足りねえせいだよ

高木「あっ、そう言えば思ったんだけど爆豪っていい字書くね。面白い字っていうかどこかで習ってたとか？」

いきなりなんだこいつ

『習ってねえよ面白いとか舐めてんのか』

高木「ふーーん？私、好きだよ？爆豪の字」

『……はあ？』

────っは…筆が

高木「はい」

『────────』

思わず筆落としちまった

このデコいいタイミングでキャッチしやがった

妙に親切だな

高木「爆豪…ちょっとじっとしてて」

『 …あぁ？なんだよ近寄んなクソが…』

高木「ゴミ、ついてたよ」

────────────

『────……てめえが付けたんだろつか今付けたろ』

高木「いや付けてないよ」

…………

高木「よーし！良いの思いついた！」

─────《優しさ》…こいつ根は

高尾《勝訴》ミナ《おあそび》サナエ《走》

高木「さて！じゃあ爆豪から見せてよ！」