からかい相手の爆豪さん (ページ29)

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風邪 1 ページ29

……そろそろか

ババアにバレねえように明かりは消す

リモコン…あった、これで8チャンネル

ポチッ

《1000％肩払い》♪タラッタッターン♪

音量でけえな

女｢ぷくー！もー！なんなのー!?｣

毎回この女腹立つな

女｢いつもいつも！私に借金してー！｣

オ｢べっつにー？｣

女｢ドキッ…！｣

オールマイトがまだ若い頃だな

(壁ドン)

オ｢確かにお前に借りた5000円、返してねえけど…でも…こういうの嫌いじゃないだろ？｣

女｢キュン…！全然、許しちゃ～うっ♡｣

あ～、ヒーロー関係ねー奴だこれ…色々ツッコミどころ満載だが…

曲がらねえな、この人は

『1000％肩払い…か』

クーラーが効いてきたな…

──────────

翌日高木side

先生｢ここの証明はまず、P点に焦点を当てて考え…｣

『────────』

今日は爆豪、休みか…

なんか、凄い違和感…

たくさん、からかおうと思ってたのに

…退屈だな

ガラッ

あ…

爆豪｢………｣

先生｢おー爆豪。今日は風邪で休むんじゃなかったか？それにしても珍しいな、雪でも降るんじゃないか？大丈夫か？｣

爆豪｢休まねえ｣

爆豪が風邪…以外

きっと、あれだね

『おはよ。風邪引いたの？』

爆豪side

『っはん、引かねえよ』

高木｢ふーん？夜更かしして1000％肩払い見てるからだよ？｣

なんでわかんだ…！？

女｢うふうふふ～♡｣

脳裏にチラつく画面の向こう側のヒロイン…て

『声でけえよおまっ──っつ！？』

チョーク…！

先生｢声がでかいのはお前だ！｣

『なんでだよっ！』

容赦ねえなあのゴリラ…！

またこいつは笑ってるしよ

『おい、本当ふざけん…ごほっ、ごほっ』

高木｢大丈夫？爆豪｣

『…平気だわ舐めんなカス』

俺がどんな状態でもあんま変わんねえな

つかまあ、俺には俺で秘策があんだけどよ

女｢なんで害悪がこんなとこにいるの!?…もー激おこ！やっぱ私、あの人にいちゃもんつけてくる！｣

以外にガサツな野郎だな

女｢あの！｣

オ｢君…キューティクルだね｣

女｢ズキューン…！｣

風邪でも、得た物の代償としては納得できる

試す価値はある

高木｢ば…｣

普段言わねえこと言ったらどんな反応するか

カウンターってやつか…だがあんな気色悪ぃこと言えるかよ！

絶対引くことなんてなかったもんだ。慣れねえけど…休んだら舐められてた

だから何か決めてやる、俺は弱ってねえぞ

高木｢……｣

こいつなんで耳なんか塞いでんだ？

『…あ？んだよそりゃ』