からかい相手の爆豪さん (ページ24)

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傘雨3粒ページ24

高木「あ、思い出した！相合傘だ！」

『ぜってえ忘れてなかっただろ！』

高木「あとさ、アレなんて言うんだっけ？カップルが愛情表現の為に唇と唇をくっつけるやつ」

────……クソが。この際全部答えてやる！

『…キス』

高木「えー？雨の音で聞こえなーい」

『雨…もうそんなに降ってねえだろーが』

なんの羞恥プレイだよ

『それがなんだっつんだよ』

高木「いつもキレる時声大きいじゃん。なんでこういう時は小さいのかな？」

『好きを逆さに言えや！』

高木「あー、そっか。答え合わせに言ってみてよ」

なんでだよ

『キスだクソ』

高木「キレ気味に？」

『キス！』

高木「寂しくて？」

『キス……ってふざけんじゃねえぞ！！』

高木「そうだったね！それとさ、カップルが自分の気持ちを伝える言葉、あるじゃない？」

まだやんのかよ！知らねえんだよ

高木「ほら、"好き”のもっと凄いやつだよ」

『くだらねえ…過激になってんじゃねえか』

つかなんでお前にいわなきゃなんねえんだよ

俺たちカップルじゃねえんだ、そんな疑問は闇に被っとけ

高木「最初の文字が "あ”でさ」

知るか！

高木「次の文字が "い”で」

『あいしてる』

高木「────……！じゃ、英語だと？」

なんで英語だよ

高木「"アイ”。この続きなーんだ？」

最早ナゾナゾじゃねえか！畳み掛けんな

高木「"アイ、ラ”の次の文字…言ってみて？」

分かるけどよ…けど、よぉ

高木「最後は "ユ”だよ？」

『ちけえよ……！この距離で言えるか！』

っつっても聞く耳持たねえ。どんどん顔覗き込んできやがる

『…だあっ！クソ！』

。・°°・・°°・。

『雨、止んだか』

高木「ホントだねー」

幸いだ、こいつの家まで続くのかと思ったわ…

『…はあ。もういくわ、俺こっちだから』

高木「帰り道、ド忘れしちゃったなー」

『ああ"っ！？いい加減にしろやあっ！！』

その頃のバス

ユカリside

混みこみなんですけど

ミナ「あと何分くらい？待てない疲れた！」

サナエ「多分あと15分はかかる」

『ここバスよ。ミナ、静かにして』

…貴方達は座れたみたいだけど私立ってるのよ

一番疲れたのは私なのよ？

サナエ「変わる？」

『…え？いいの？！』

やった！やっと座れるっ、念願のバス座席

『ありがとー、もう肩と腰が痛くて』

ミナ「疲労がたまりやすいんだねユカリちゃんは。おばあちゃんみたい」

『…やっぱり立つわ』

サ・ミ「えー？？」

これ走った方が早いわ