からかい相手の爆豪さん (ページ22)

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傘雨1粒ページ22

『そろそろ帰ろうよ…』

ミナ「ええっ!?もうちょっとええやん！」

『なんで関西弁なの？ムカつくな…』

サナエ「ヒドイ！私の事なんて大事じゃないのね…！」

何調子乗ってんのよ

ミナ「そのセリフはセコいでハナコ…俺かて必死やねん」

どこからその名前引っ張ってくんのよ

ミナ「なんで泣くんでんがな…」

泣いてないでしょ

サナエ「だって…ジョニーさんをジローさんと仕事に取られたみたいで…私、もう耐えられそうにないわ！」

『修羅場ってきたなあ…』

私ただの観戦なんだけど

ミナ「あああ！もうめんどいなー！」

あ、猫が仰向けに寝転がった

サナエ「ヒドイ…ヒドいわジョニーさん！」

構成関係の事の顛末を見届けろと

ミナ「お前がそういう態度とるんやったら…俺かてこうや！」

ベストタイミング…てか

『ねえ、あの2匹…どっちもオスだよ？』

ミナ「えっ!?」

サナエ「ちゃーーっス！ジョニー先輩じゃねーーっスか！」

変わりみ早

ミナ「おーう、ジローやんけ、メシでもどうや？」

『…帰ろうよもう』

シチュ急変じゃん

【傘】ユカリside

『げっ！ちょうど下校時間に降り出したか…』

ミナ「えー！雨なんて聞いてないよ…私カッパ持ってきてないんだけど」

この中に雨女いたりして

サナエ「ドジ」

『サナエ、ミナにキツすぎ…じゃあバスで帰る？』

ミナ「バス代なんて持ってないよ…」

サナエ「すっごいドジ」

あたり強いな…仕方ないか

『またー！貸してあげるよバス代くらい』

私優しい…それにしてもこの雨…相合傘できるのに、彼氏いないのよね

爆豪side

クッソが、今日も散々殺られた…！

『 ……お前、帰らねえのか？』

高木「いや…傘もカッパも忘れちゃってさ」

怪訝そうな面しやがって…

『っは、ドジだなお前。今日は雨だって知らなかったのかよ？本当ドジだな』

高木「────……」

白けんなや反論なしかよつまんねえ

高木「確か、爆豪の傘ってちょっと大きめだったよね？」

『…あ？』

＊＊＊

予感はしたけどよ…つかこれ歩きずれぇ！

なんつーやつだったかこれ…んなことどーでもいいわ！

それよりどーすっか…なんで悩んでんだ？俺は

『お前、自転車どーすんだよ…？』

高木「明日は歩いて学校いくよ」

『ああ、そうかよ』

…っち、今すげえめんどくせえことしてる気分だ…よくわかんねえけど息しづれぇな

素数でも数えるか…いや、気ぃ紛らわした方がいいだろ