からかい相手の爆豪さん (ページ3)

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消しゴム TWO ページ3

高木「ねえ」

………………

高木「消しゴム貸して？忘れちゃったの」

…………そうかよ

高木「え？貸してくれないの？親切心ゼロかな爆豪は」

あ？てめえに言われる筋合いねえよ

『俺も忘れた』

高木「消しゴム落ちてるよ」

マジうぜえこいつ

高木「こういうのを親切心っていうんだよ？」

潰す

『ほらよ…！忘れるとかドジかよ』

渋々差し出してやる

高木「そうねありがと」

感謝が心ねえんだよ

高木「そういえばさ？」

お次はなんだこら

高木「消しゴムに好きな人の名前書いて使い切ったら両想いになれるっておまじないあったよね」

まじないだあ？

『ガキかよくだらねえ』

高木「ふーーん？子供、ねえ」

ガキだと思うなら言い出すんじゃねえ

……何してやがんだ？俺の消しゴムいじくり回してやがる

『早く返せよ、消せねえだろが』

っつってんのにこいつ、カバーから生身の消しゴム抜いて見つめてやがる

『なんだよ』

高木「へーー！」

『なんだっつってんだごら』

んな消しゴムに関心持つとこねえだろ…！

いやまて、もしかして

『俺がなんか書いてるとか思ったのかよ！ガキじゃねえよ舐めんな！』

高木「ほおぉ？そうなんだ？」

『その顔なんだ！やんのか！？』

高木「えー？別にー？」

この野郎、俺を弄んだ気になってんな？そして俺が、無意識に書いてて忘れてるだけか？とか思うのを期待してる目だな…んな手に騙されるかよ！

高木「ふふっ」

…

『この疑心暗鬼野郎が、返せよ…！』

消しゴムを奪い取って見つめる

書いてねえよなんも

『何も書いてねえだろ！』

待て、こいつ…よく見たら

『つか！デコ、消しゴム持ってんだろ！』

っっが！

先生「うるせえよ」

再びチョーク被弾飛ばしてきやがった

高木「もう…いい加減にしてよー」

涙目になって笑いやがる

『こっちのセリフだわボケが！』

散々笑っといていきなり席立ちやがった

高木「先生ー！トイレ行ってきていいですか？」

先生「おー」

便所かよ…逃げやがって

『(なんかねえもんか…あいつをいじめ倒す方法…！) 』

ふと目に入った、あいつの机上に消しゴム…

デコ野郎の消しゴムを奪う

ならてめえはなんか書いてんのかよ！

…あ？消しゴムのカバーの隙間から文字見えっぞ

『「ろ」？』

ふざけて俺の名前でも書いてっかと思った…

『ってショックじゃねえだろ！』

おら真実を曝け出せや！