からかい相手の爆豪さん (ページ17)

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コーヒー・空き缶 3話ページ17

ユカリside

ミナ「うぇぇ…苦い」

サナエ「なに？その顔」

なんて顔してんのよ…てか、ミナが飲んでるのって

『あ、それコーヒーじゃない。ミナ、苦手じゃなかったっけ？』

ミナとコーヒーって…なんか総合的に合ってないような───けどこの光景、未知的だわ

サナエ「なんでそれ買ったの？」

ミナ「私もだいぶ大人になったし飲めるようになってると思って」

『へー』

そうなんだー…大人になったのか？

サナエ「どの辺が大人になったのよ？」

私が言いたかったことをそのまま

ミナ「私だっていろいろ成長してるのー！じゃあサナエちゃんは飲めるのー？」

いろいろってなに

サナエ「飲めるよ？ブラックで」

ミナ「ブラック…で」

おとなー！やはりできるわこの子

サナエ「交換してあげようか？」

そして優女

ミナ「でも…私、大人」

サナエ「3、2、1ーー」

ミナ「交換してぇぇぇ!!」

大人だわ

ミナ「ぶはー！美味しい…」

サナエ「良いのか？それで」

ミナ「まあコーヒー飲めない大人もいるよねー！」

こいつにプライドなんてものは存在しなかった

サナエ「あんたは子供だけどね」

ミナ「えー！ヒドいよー」

正論でしょ

ミナ「うぉ…うわぁぁぁ!!」

平衡感覚がままならずゴミ箱に激突してちょっとした惨事に

────大丈夫かしらこの子

サナエ「あーあ」

『大人はそんなことしない…』

爆豪side

今日も一日、あいつは散々俺を嘲笑いやがった…明日は殺す絶てえ殺す

高木「爆豪ー」

現れやがった

『 …うっせえ死ねカスぶっ殺す』

高木「呼んだだけだよ？物騒ー」

『消えろよ』

高木「消えなーい……今日は一人？」

『見りゃわかんだろ、他に誰がいんだよ』

高木「私」

あ？ふざけてんな

『死ねや』

高木「死ななーい。じゃ、一緒に帰ろうよ」

『断る』

高木「拒否権ないよ」

なんでだよ

『 …つかてめえチャリじゃんかよ』

高木「押すもん」

いやこいでいけそしてどっかいけ

【空き缶】

高木「そのジュース最近出たやつだよね。おいしい？」

手にしてるリンゴ茶ジュースを見る

『普通だよ』

…なんかの罠か？いや邪推しすぎか

つか結果なんで帰ることになってんだよこいつと───案外飲みたそうだなこいつ

『…飽きた、一口飲むか？いや全部飲め』

高木「なんで命令形になったの？」

────つか…なんか違和感だな