-深層心理のストレス発散 ページ8
____________
『ふう、すみません。少々取り乱してしまいましたね。先程も言った通りこの地獄には嘘をついてお金儲けをした者が落ちる地獄…口が上手いです。ああ、なんでしたっけ…こういうのって確か"狸親父"って言うんでしたよね』
A様が亡者の頬を黒い金棒でぐりぐりとする
先程の金の金棒は効力がスゴすぎるとの事で今はツッコミ専用金棒を使っている
まず、ツッコミ専用金棒ってなんだよ…と心の中でツッコんでいると何やら不穏な空気が漂ってきた
不穏な空気とは…あの温厚な辛子さんからするような…
ばっ、と芥子さんに目を向ければそこには黒い邪念を浮遊させる…
「…オノレ狸オノレ狸…オノレ狸いいいいいいいい!!!!!!」
「は!?何なんだ、何がどうした!?」
「悪党がぁぁぁぁぁぁぁぁ狸めええええええ」
そう言ったが最後周りの亡者たちは芥子さんに蹴り殴り、芥子塗りたくりの刑にされていてその悲鳴は聞くに耐えないものだった
え、なんでいきなり豹変したんだ?
は…?二重人格?
ひとり困惑してるとA様が隣に来て
『芥子さんは狸という言葉を聞くだけで積年の恨み…そして深層心理にあるストレスをぶちまけます』
「は、はあ…地獄はなんでもありなんだな…」
『まあ言ってしまえばそうですねえ…然し芥子さんのようにぶっ飛んだ獄卒が居なければ地獄は成り立たない。錆兎、芥子さんを見習いましょう』
「…う、わかりました」
俺はA様のようにクールに厳しく地獄を取り締まれるようになりたいな…と心の隅でそう思った錆兎だった
その後落ち着いた芥子さんと少しずつだが教わりながら亡者に罰を与えることをならい始めた
人間と姿形は何ら変わらない為抵抗はあった
芥子を傷だらけの背中に塗る時は何故か俺まで亡者並みに叫んでいてA様に笑われたしな
『何故錆兎が叫ぶんですか…』
「痛みを共有してる気分がしてどうしても叫んでしまう…慣れるよう頑張ります」
「ですがAさん。後半はとてもよく働いてくれていましたよ。一瞬慈悲の心皆無でボコスカやってくれてて助かりました…!」
そんな芥子さんの言葉に俺は複雑な心境だ
慈悲の心は奥底にしまっておいて、ちゃんと取り出せるようにしとかねば完璧なやばい獄卒になってしまう…
と、俺は〇と〇尋の神〇しのように名ではなく慈悲だけは忘れぬようにしようと心に誓った
674人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか?離れなさそうだし(笑) (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます!柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うる。 | 作成日時:2019年9月11日 14時