-作戦実行 ページ27
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「あの悪鬼め。大人しくしゃべれば余計な手間が省けたというのに…A様、もう少し探索しますか?」
A様に声をかければふむ、と顎に手をやりなにか考え事をしていた
月夜に照らされたA様はより一層神々しく見える
『………探索という名の鬼退治をしましょうか。名付けて…"鬼殺隊じゃないのになんかすっげぇ鬼殺す人いる!!何者だー!"作戦です』
ばちこん☆とウインクするA様
またなにか言い出したぞ…可愛いけれど…と錆兎はじとり目でAを見つめた
「なんですかその作戦は…」
『山のように鬼退治すれば目に留まるはずです。何者か確かめたくて仕方なくなるでしょう。鬼殺隊とも接触できて尚且つ鬼も地獄に送れて一石二鳥です』
「そんなに上手くいくでしょうか…?」
『まあ何事もやってみることが大切です』
そう言い、俺の前を歩くA様の背中はとても立派で大きい。この方がそう言うのならば何でも上手くいくような気がしてしまう
「どこまでもついて行きます、A様」
そして二人は鬼退治のため闇夜に消えていったのだった
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ある隊士目線
鬼殺の任務中、かなり強い鬼と遭遇してしまった
俺の階級では倒せない程の強さだ
ここで、ここまでおしまいなのか俺の人生は…
まだ鬼殺隊になったばかりなのに…!!
腕をやられ、腰も抜かして身動き取れない俺に向かって来る鬼に目を瞑り、その時を待っていたときだった
『まーたですか!!!!!許さん、クソ陰気で人間しか襲う脳しかないクソ鬼野郎め!!!』
どこからともなく耳を塞ぎたくなるような罵詈雑言を叫びながら目の前の鬼を滅殺したのは角の生えた鬼だった
あまりにもすごい殺気に思わず歯がかたついてしまう
『大丈夫ですか。足を怪我をしていますね、錆兎』
「はい、A様。おい、腕を出せ」
「…っひぇ、は、はいぃっ…」
「情けのない声を出すな、男だろう。これを塗って良く寝ればすぐによくなる。もうすぐ夜が開けるから男ならば自分の足で帰れ」
何とも男らしい人(角生えてない)に傷口に薬塗られ、曇りのない瞳でそう言われる
その二人は俺の手当をするやいなや、森の奥へ消えていった
鬼と人間…?
なぜ相容れぬはずなのに共に過ごしているのだろうか…
「あ、ありがとう…!!」
言えてなかった感謝を叫び、お館様に報告しなければならない…と重い体を起こした隊士であった
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Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか?離れなさそうだし(笑) (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます!柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うる。 | 作成日時:2019年9月11日 14時