-地獄満喫スペシャルツアーへご案内 ページ26
___________
『…さて…地獄に堕ちてもらう前に色々聞かせてもらいましょうか…』
相も変わらずA様は金棒を地面にくたばる鬼の頬にぐりぐりと押し付ける
不憫だ。
A様と俺に出会ってしまったのが運の尽きだな…
哀れんだ目線に気づいたのか鬼はキッッと睨んでくるが錆兎も負けじと睨み返せばヒィッなんて情けない声を上げる
『錆兎の睨みいいですね。何だか私に似てきたんじゃないですか?』
「え、本当ですか?それは俺にとって最高の褒め言葉ですが…」
そう嬉しそうに言いながら錆兎は鬼の手を踏み付けた
そんな錆兎を見てAは思う
道を踏み間違えず良い子に育ってくれた…と
『…何故お前たちは人間を食うのでしょうか?迷惑なんですよねぇ…好き勝手に亡者を増やされるのは。事務処理するこっちの身にもなっていただきたい』
「はあ…?何言っ…たたたたぁ!!クソ、此奴ら一体何なんだよ!!」
「おい鬼、A様にはあ…?とは何だ。口を慎めクソ野郎」
「あだだだっっっ!!!怖い!!此奴ら恐い!!」
『聞いているんですか?質問に答えなければ全身爛れの刑に処しますよ。残念ながら鬼にも効きますからね、この金棒に付いた毒は』
どこからとも無く現れたクソデカい金棒(毒付着)にAに踏みつけられ身動きの取れない鬼は震え上がる
『時間切れです。貴方には悪鬼御用達…地獄満喫スペシャルツアーにご案内します。気の遠くなるツアーですが存分に楽しめる内容となっています。…さて、地獄に堕ちろ、クソ悪鬼』
Aのドスの効いた声とともにこの夜一匹の鬼は闇へと誘われて行ったのだった
「カッコよくキメてますけど地獄に堕ちただけですからね」
『…いいじゃないですか。鬼専用の地獄ツアーを事前に組んでおいて良かったです』
「いつの間にそんなものを…」
『鬼灯殿と二徹して組んだのですよ。まあ鬼灯殿は脅威の六徹をしていたもんですから内容はヤバいです。私でさえ想像して可哀想にと思いましたからね』
「………(絶対にエグいと思っている表情)」
________
鬼御用達 地獄満喫スペシャルツアー(鬼灯命名)
鬼灯の六徹の怨み(鬼のせい)とAの錆兎を殺した鬼という種族への怨みを存分に込められた暗黒の地獄巡礼
閻魔大王はこのツアー内容を予め巡礼させられ、精神的に病み2日寝込んだそうだ
「あまりにも惨いよ、2人とも怖い!!!」
673人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか?離れなさそうだし(笑) (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます!柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うる。 | 作成日時:2019年9月11日 14時