-我慢出来ず ページ18
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あれから二ヶ月程が経とうとしていた
錆兎も一人で日々獄卒として仕事をするようになっていた
師範の元を離れ、唐瓜と茄子と亡者に罰を与える日々…
しかしそんな日常は続かない
爆発音のようなものが閻魔庁に響き渡る
それに怯える閻魔大王と亡者の悲鳴も同じく響く
そして偶然居合わせた錆兎はあ〜あ…というような表情である人物を見つめていた
そう、師範である閻魔大王第二補佐官 Aである
Aは青筋立てて立ちすくんでいた
それはあまりにもおぞましく、亡者は情けなく腰を抜かし閻魔大王でさえガチガチと歯をならし震えるほどだ
「A、ちゃん…？い、いきなり金棒を壁にぶち込んでどうしたの!?何に対してそんなに怒って、ぎゃあああ！？」
『…錆兎』
悪泥水の塗りたくられた金棒でぐりぐりされる閻魔大王の悲鳴の中Aは静かな声で弟子の名を呼ぶ
そしてそれに冷や汗を垂らしながらもはい！と答える
周りの獄卒と亡者から女鬼神と恐れられているだけあり、その殺気は閻魔大王をも超える恐ろしさだった
『何故第一補佐官である鬼灯殿がいるのにも関わらず第二補佐官が存在するか解りますか』
そんなこと知るわけないだろう
と錆兎は心の中で思いながらも解りませんと言えば素直でよろしいと真顔で答える
『…何百年か昔、鬼の出現により湯水の如く人々が寿命を全うできず死にました。何年も何年も寿命は残っているのに…そして鬼となった人は人間では到底生きることの出来ない年数を生きています。命の概念がそこで崩れたのです』
そう、命は無限大ではない
命には限りある。だからこそ獄卒がいる
だからこそ天国や地獄がある
輪廻転生。命に終わりがなければそれは訪れない
『そこからは地獄ですよ。まあ、地獄が地獄って言うのもおかしな話ですが。それはそれは地獄も崩れましたよ。統制しきれないほどの亡者が閻魔庁に溢れ、天国も地獄も亡者、亡者…当然鬼灯殿だけで手が回るわけが無い。そこで私の登場です。私は鬼のせいで第二補佐官を任せられているのですよ』
ポンコツ閻魔大王を支えるにも鬼灯殿は寝ず働いているから手が足りず、そこで鬼灯の弟子であるAが急遽第二補佐官として地獄を統制し始めた、という話だった
「懐かしいですねえ、あの頃は本当に…思い出したくもないです」
鬼灯は珍しく顔を歪めていた
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Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (
レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (2023年5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか？離れなさそうだし（笑） (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます！柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うる。 | 作成日時：2019年9月11日 14時
