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-ある家族 ページ14

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十分ほどすると見えてきた家
ここが今日の目的の場所である



外では幼い子どもたちが鬼ごっこでもしているのか走り回っていた


皆、可愛くて仕方の無い子達です
鬼神である私は実は子供が好きですから懐かれることはとても嬉しい


隣にいる愛弟子の錆兎には少しの休息を取って欲しいと思いここに連れてきたのだ



『今日は獄卒であることを忘れて存分に子ども達と遊んで癒されてください』



そんな言葉を筆頭に私は金棒を振り、走り回っている子供たちに話しかけた



『花子さん、六太さん、茂さん!約束通り遊びに来ましたよ』



すると、子供たちはこちらを見るやいなや目を輝かせながら此方へ走ってきた



「Aさんだ!!」


「本当に遊びに来てくれたんだね!」


「お姉ちゃん、会いたかったよ」



こんな幼い子が鬼によって尊い命を奪われたのだ
決して許されることではない






『竹雄さんはどこにいるんですか?』



すると茂さんは家を指さし、家でくつろいでるよ!と言った



『ふふ。そうですか。今日はこのお兄ちゃんが遊んでくれますよ』



「……錆兎だ。宜しくな」



子供らに目線を合わせるようにしゃがみ、ぎこちなさそうな笑顔をする


すると子供たちはみるみるうちに嬉しそうな表情になり錆兎の手を取り遊ぼう遊ぼうと言っていた


子供たちには上に兄がいたからとても嬉しいようですね




「……ふっ。A様、少し遊んできますね」



『はい、ごゆっくりと』



やっと年相応の表情になったなと安心した
ここ数ヶ月は多忙な日々を過ごしていたから休めていなかっただろう

まず私が忙しいのだ
それについて回る錆兎はもっと疲労が溜まるはず



少し離れたところで楽しそうに遊ぶ彼らを一瞥し、私は家の中にお邪魔することにした




竈門家

それがこの家族の名前
家族揃って鬼に食い殺されたのだ



長男と鬼になってしまった長女を残して






『お久しぶりです、葵枝さん、竹雄さん』





この者たちは未練が大きすぎる

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Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (2023年5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか?離れなさそうだし(笑) (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます!柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うる。 | 作成日時:2019年9月11日 14時

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