-桃太郎伝説 ページ12
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「あ、そうだ。錆兎君に仙桃あげるよ」
「仙桃、とは?」
「仙桃は食べると不老不死を得ると言われていて祝い事にとっておきのものなんだ。Aから教育されることなんて滅多にないし、獄卒おめでとうってことで!そろそろ新鮮な仙桃持った桃タロー君が来るから待っててね〜」
そういって白澤さんは俺の頭を撫でる
何だか撫でられてばかりだな、と少し恥ずかしい気もするが好意でやってもらっている事なので嬉しいのは確かだ
かぁ、と顔赤く染める錆兎に白澤はビャァァンという効果音を出し震えながらAに
「こ、この子男のくせに可愛いんだけど!?」
『私の愛する弟子なのだから当たり前だろう。気安く触れんな』
「やだようだ。気晴らしに此処にいつでも来ていいからね?君なら大歓迎だよ」
「…う、ありがとう、ございます。男なので可愛いって言わないでください…」
こんな状況に慣れていないんだ
どうしたらいいのかわからない
生きていた時も義勇は俺よりも末っ子気質だったし、真菰も俺よりも年下だ
可愛がる方に徹していた俺は可愛がられることには慣れていない
恥ずかしくなりながらA様と白澤さんの言い合いを聞いていれば何やら何かを背負って此方に向かってきている人が見える
そう言えばさっき白澤さんが仙桃を持ったたおたろ?が来るって言ってたような…
「白澤様〜、って…A様来ていたんですね。今日分の仙桃取り終わりましたよ〜」
「おお、ありがとね桃タロー君。紹介するよ!この子はAの育てている獄卒君!錆兎君だ!」
白澤さんに肩を掴まれ、ぐいっと前に出され紹介される
仙桃を背負った小太りの男はA様の育てている獄卒!?と驚きはじめましてと挨拶をしてくれた
「俺は桃源郷で働いてる桃太郎って言うんだ。よろしくね」
「よろしくお願いします…って桃太郎?」
聞いたことがありすぎる名に思わず俺は驚く
するとひょいと隣にA様が現れる
『この方は正真正銘あの有名な昔話に出てくる桃太郎ですよ』
「ほ、本当にいたのか…桃太郎」
これは義勇や真菰にも教えてやりたいな
桃太郎は割と中年の小太りなおじさんだってことを
その後A様は鬼灯様に頼まれていたキンタンと高麗人参を
俺は白澤さんから仙桃を4つも頂いてしまった
死後こんなに満喫してしまっていいのだろうかと少し心配になった
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Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか?離れなさそうだし(笑) (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます!柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うる。 | 作成日時:2019年9月11日 14時