星空のメッセージ 〜退屈な時間の使い方説明書〜

HIMATUBUSI　１☆２ ページ3

友達と恋バナしてテンションが上がっても……、

お気に入りの俳優さんが出ているドラマを見てドキドキしても……、

それは一瞬のもので。



こうして退屈な時間になると、もっとワクワクドキドキすることがないのかって

考えてしまう。



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『ドカンッ！ 』


姉「菜月〜!!あんた、暇でしょう？」

部屋のドアが壊れそうな勢いで戸を開け姉が部屋に入って来た。


菜「暇じゃない。」

姉「はい、はい♪暇な菜月ちゃんにお仕事よっ。

　 来週の日曜日彼氏とプラネタリウムに行くの。
　 だから、投影時間調べてね！

　 じゃっ、そういうことでヨロシク〜♪」



先に言っておこう。

私は退屈だったが、仕事がほしいなんて一言も姉に言った覚えはないのだ。



だが、仕方ない。

姉の言うことは絶対だ。



可愛い見た目とは違い、渋いものが好きな姉。

１週間ほど前に食べるものがなく、仕方なく姉のスルメを食べてしまったときは、

殺されるかと思ったくらいだ。


あぁ、なんと恐ろしいのだ。

この時私は、食べ物の恨みの本当の恐ろしさを知ったのだった。



『ッハァー』

……仕方ない、やりますか。

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