太輔君の愛し方 (ページ14)

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眠り姫ページ14

高校生

ただの同級生

藤ヶ谷side
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『いったぁ～』

部活中にこけて、腕を擦りむいた。

そんなに痛い訳ではなかったけど、

とっさに出た反応があまりも大袈裟になっちゃたから、

周りのヤツに気を使われて向かっている保健室。

――――――――――ガラガラ

『センセ～』

絆創膏だけでも、貰おうと思ってよってみたけど、

センセがいない。

変わりに片方のベッドのカーテンが閉まってる。

“いつも、しまってんだよなぁ、”

あまり来ない俺でもわかるくらい

全く空いてない窓際のベッド。

“誰がいるんだろ、”

ただの興味本意だった。

―――――――カシャッ

“うわあ、かわいい､､､”

これが、俺が姫を見た時の第一印象。

一目惚れなんて、ないと思っていたけど、

こんなにも、射ぬかれたような、

目を疑うような、気持ちは、

はじめてだった。

眠る君は、幼い顔つきで、

高校生とは、思えないほどの、幼さだった。

“君が、目を開けている姿を見てみたい。”

これが、君に持った、願望だった。