太輔君の愛し方 (ページ11)

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「やめ、////」

―――――――チュッ

「ゃっ/////」

――――――チュッ

「ヒロ、誰に言ってるの？」

―――――チュッ

『名前、呼んでくれないと、わかんないよ？』

あぁ、なんでこうなるの！？

――――――――――――数分前

「ヒロ！俺たちが分身してる間だけでいいから！」

「いや！」

『なんか、分身って､､､』

「そんなこと言わないで、手伝ってよ！」

『なあ、ヒロ。なんでそんなに嫌なの？』

「嫌なもんは、いや！」

「はぁ、そんなに？」

『へぇ、さっきは、恥ずかしいから嫌みたいなことだったけど､､､』

うわあ、こっちの藤ヶ谷はなんか、感ずいてんぞ

―――――ギシッ

『“嫌だから、いや”ねぇ､､､､､？』

「､､､､な､に？」

ぐいっと、近づいてくる藤ヶ谷に、視界を全部奪われながらも、

“分身しても、同じ、良い臭いなんだなぁ、”

とか、謎の冷静さを持つ俺。

『ほんとは、他の理由があんじゃねぇの？』

――――――――ビクッ

耳元で囁かれた言葉は、これから始まる、

分身した、藤ヶ谷たちに繰り広げられる物語の

予兆なんて、このときの俺は気づきもしなかった。

――――――――――――――――

プロローグが長くなってしまい、すみません。

次回は全く違うストーリーなのですが、

ちょいちょいこの設定を出せたらな、と思います。