その日は突然に。 ページ11
朝から鬱陶しい雨が降る。
どんよりな曇り空そんな日だった。
どうせ今日も会えないんだろうなと思って
ぼーっとホームに立っている時にいたんだ。
王子様が。
ずっと会いたくて毎日眠いのも我慢して待っていたのにいざ会えたとなるとどうしていいかわからない。
よく見ると同じ学校の制服だった。
この前は近すぎてわからなかったな〜
早く行かなきゃ！そう思うけど出ない足。
でも勇気を出して走って行った。
あの日のように柔らかそうな髪は風になびいている。
「あ、あの！」
声をかけるとゆっくり王子様は振り向いてそのまま目があった。
その綺麗な二重の目に耐えられず少し視線を下げてしまった。
KI「はい？」
あの時と同じ低く澄んだ声。
また目線を上げると
ん？
そんな顔で私を見下ろしていた。
「あの時はありがとうございました！」
KI「え？」
「数週間前に電車の中でぶつかってしまったんですけど……」
少し困った顔を見せる王子様に
「覚えてないですよねー」
と言って笑って言ってみる。
KI「あ、うん。ごめんなさい」
私が謝るほうなのに逆に謝られてしまった。
それに覚えてなかったんだ。
そりゃそうだよね。
だーけーど！ここでめげたらダメ！
「名前なんて言うんですか？」
KI「え、俺ですか？」
自分を指差し驚いた顔を見せる。
「はいっ」
にっこり笑った私は名前が聞けるのを待った。
KI「カイですけど…」
「私はAです！よろしく！」
KI「…はぁ」
「学校一緒だね！何年生ですか？」
KI「……1年です」
「え？1年なの？私2年だよ^^」
ベラベラ喋る私に少し迷惑そうな顔を見せる王子様…じゃなくてカイ君。
「いきなりごめんね！あ、もう電車来るね」
そう言った時ちょうどホームに電車が入って来てドアが開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 940人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さらん - これで最後ですね！見事にそいぴょるさんの作品全部読んでたらしい自分が滑稽で仕方ありません。この方の作品はすべて盗作です。検索すればすぐ出てきます。もう早く消して下さい。すごく好きでそいぴょるさん天才とか友達にも勧めてた自分がつい数日前にいて腹立ちます (2015年2月15日 15時) (
レス) id: 6adf281f75 (このIDを非表示/違反報告)
ning(プロフ) - 楽しみにしてます＼(^o^)／更新ファイティン(^^) (2014年6月16日 17時) (レス) id: 9660644605 (このIDを非表示/違反報告)
そいぴょる(プロフ) - ningさん» え！それは嬉しいです^^これからもキュンキュン目指して更新頑張ります！^^ (2014年6月16日 13時) (レス) id: 3b23da1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ning(プロフ) - もーきゅんきゅんします！学生時代を思いだしました、、←すっごい楽しみにしてます！ (2014年6月15日 11時) (レス) id: 9660644605 (このIDを非表示/違反報告)
そいぴょる(プロフ) - ミシンさん» コメントありがとうございます！！切ない要素も少し入れています！恋には付きものです笑 これからもよろしくお願いしますね^^ (2014年6月12日 22時) (レス) id: 3b23da1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そいぴょる | 作成日時：2014年5月26日 23時
