【npl】鉢合わせ【8】 (ページ5)

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Work ページ5

目の下に隈を付けながら出勤。

二度とブラック何て飲みたくねえ。

目頭を抑えながら資料を読む。文豪は好きだが、グラフやら数字やら目にすると頭に響く。

すると独特の関西弁で常に音割れの例の男が、活気に溢れた挨拶を俺にする。

黄桜「はっち御早う！」

八野「っるせえ～、こちとら徹夜してるんですよ、ボリューム下げてください」

人からよく言われるが、俺は直ぐ顔に出るらしい。

多分今も明らかに不機嫌な顔をしているだろう。

すぎるさんはごめんってと謝るとディスクに戻る。

［アニメヱ口］とスマホで検索してるドスケベオヤジのshu3を横目に再びキーボードを触る。

全くもって進みが悪い。どう考えても昨日の事がチラつく。

そりゃそうだ。だって初恋の、しかも未だに想ってる女性が、二度と会えないと思っていたのに昨日出会ったのだから。

紫藤「さっきから俺呼んでるんだけど」

耳元で呼ぶもんだから、うえっ！？何て情けない声を上げる。

危うく椅子から転げ落ちそうだったが、筋肉の落ちた右足で全身を支えて持ち堪える。

紫藤「なーんかハッチらしくないね。どうしたの、ぼーっと生きてんじゃねえよ！」

八野「うわあ、なんか聞き覚えのあるワンフレーズだ … ッ！あと頭痛いから大声は控えて欲しい … 」

ガンガン響く脳みそを抑えるように頭を抱える。

蘭たんはジト目でこちらを見れば、

紫藤「何があったの」

八野「 …… 初恋の人と出会った」

俺のディスクに近い例の3人はは？と同時に威圧を掛けてきた。