【npl】鉢合わせ【8】 (ページ17)

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男の子の件が終わり、再びベンチに戻って駄弁る。

どういう経緯でその話になったかスッカリ忘れたが、先輩の生活習慣が頗る不健康になりやすい状態だった為改善を要求。

八野「仕事がねえ … 嗚呼、でも明日転勤で何人か来るらしいから仕事が分散されて楽になるかも … 」

田部井「 … 転勤？そう、なんですか。」

引っ越して早々私も転勤を命じられ、明日には新しい職場に就くけど … まさかね、と思って話さなかった。

ふと景色を眺めると、既に日が沈もうとして空を朱色に染めていた。

八野「もうこんな時間か … なんか早いなあ」

田部井「夕方って何となく寂しい気持ちになりますよね。… まあはっち先輩には早めに寝てもらわないと困るので、今日はこれで帰りましょうか！」

本音を言えばディナーまで楽しみたかったが、明日からの仕事もあるのでこればかりは仕方ない。

八野「 … 先輩付けないでよ、距離あるじゃない。」

田部井「ど、どうも癖で … 」

はっち先p … はっちは口を尖らせてもうと呟く。

私はスッと立ち上がり、踵を返して公園の出口に歩もうとする。

が、袖を軽く引っ張られる。

八野「か、… … 帰りたく、ない … 」

田部井「 … っえ」

彼は直ぐに袖から手を離し、両手で顔を覆って赤面を隠した。

八野「言うつもり無かったし止めるつもりも無かったんだけど、無意識に動いてて … ごめ、…女々しい奴で … … 」

田部井「 … … … 面白すぎません？」

どこがだよぉぉ… と小声で漏らす。

田部井「 … はっち、」

八野「ん、ん … 何？」

羞恥を曝け出したその表情で此方を見る。

田部井「高校時代から欲しかった言葉が有るんです。それもはっちからだけの。それ、今度の機会で会う時に言って欲しいので、考えてくれませんか？」

目の前の彼は暫く呆然としていたが、頷いてわかったと返答。

その後お互い惜しみながらも互いの家に帰宅した。

… これでポエムとか作ってこられたらどうしよう。