【npl】鉢合わせ【8】 (ページ29)

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Night ページ29

文字にすると時間の経過はわかりずらいが、禁煙を要求されてからなんと二週間も経っている。

まあ二週間も禁欲してしまえば、イラついてミンティアにも手を出すだろ。

彼女は1度家に帰って必要な物を手に俺の家に上がった。

正直、今晩欲を抑えて手を出さずに彼女を明日家に帰らせる自信が全くない。

風呂に入ってきますね、と言って10分経った今もそわそわして心臓破裂を起こしそうだ。

ヤケになってサワーをちまちま飲んでいるも、全く味を楽しめず彼女の風呂上がりしか頭にない。

貴方「長風呂でごめんちゃい」

八野「ちゃいってあざといな」

ふはっと思わず声に出して笑うと、彼女も釣られて歯を見せて笑っていた。

そんな明るい笑顔とは裏腹に、風呂上がりで火照った頬や、濡れた髪、ダボッとした緩いパジャマ姿に、何処と無く大人らしさというか、心に来るものがある。

冷静さを取り戻すため、風呂場に向かい10分も経たずに彼女の所へ戻った。

案の定早いねとスマホゲームをしながら微笑む。

貴方「ねね、」

八野「どうした？」

俺の目を見て声を掛ける。

彼女は近くにいたにゃろめを優しく抱き抱え、背中に顔を埋め、

貴方「 Aの好きなところが気になるニャンす」

八野「んはっはっは、なあんだよそれ。… いいよ、教える。」

にゃろめをサイドに降ろし、俺の隣に寄って座ればホント？と覗き込まれる。

八野「笑顔が堪らなく可愛い。仕草がいちいち可愛い。… 何しても可愛いんだよなあ。ってやめやめやめ。こんなオッサンの惚気なんて虫唾が走る。」

貴方「オッサンじゃないですよ！」

なんて強く否定してくれるも、顔は赤く風呂上がりのよう。

彼女の腰に手を回し、グイッとだき寄せれば、反動で俺の胸元に飛び込む。

視線が交わると、自然と唇が触れる。… ああほら、やっぱり無理だ。

角度を変えて何度も奪ってやると、トントンと弱く胸を叩かれる。

八野「口開けて」

貴方「っぇ、」

上手い下手かは分からないけど、そんな甘ったるい声出されたら本能のままに手を出してしまいそうだ。

彼女は徐々に俺の方に体を預け、終いには力が入らなくなったのか、俺の肩に顔を埋め息を荒くしていた。

八野「ベッドに入ろうか。… 続き、ね。」