貴方の側に居れるなら、私は家畜でもかまわない… (ページ8)

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家畜日記６ページ8

何処かの港に船を停泊させた

日本に着いちゃった…

陸に多くの吸血鬼たちが降りてくる

『誰も来てませんね？ウルド様…』

腕に絡みついて、顔を擦り寄せる

「アイツ…僕たちをバカにしてるにか？！」

レストが怒っている

『誰を待ってるの？』

「第七位始祖フェリド・バートリーだ！！！」

『フェリド・バートリー…』

アイツだ…

8年前に会ったことがある

『ウルド様、どのくらい日本に滞在するんですか？』

「1ヶ月はかからない」

『早くロシアに帰りましうね！！』

ウルド様に抱きついて、頬擦りをしていると

バスが視界に入った

『バス…？』

バスから、銀髪の見覚えのある吸血鬼が吹っ飛ばされて

地面に叩きつけられていた

『あーゆう、遊びが流行ってるの？』

「そんなわけあるか」

じゃあ、なんで吹っ飛ばされてるんだろう…？

そして、そのバスの中から人間がゾロゾロと出てきた

『っ？？！！！』

恐怖を覚える

ロシアにいた時は、なんともなかったのに…

「側にいろ」

思わずぎゅっと、ウルド様の腕を強く握ってたらしい

『うん…』

私は、ずっとウルド様の側にいます

「フェリド・バートリー！！！何故出迎えに来ない！！！」

どうやら、怒っていたのはレストだけではなかったらしい…

「これはこれは、上位始祖の皆様お待ちしておりました」

相変わらず変な吸血鬼…

「ロシアからの長旅、ご苦労様でした。退屈なされませんでs…」

ズキュッ

『ひゃっ？！』

思わず声を出して、ウルド様の背中にしがみついた

だって、レストが心臓抉るとは思わなかったんだもん…

「見なよ、フェリド・バートリー。お前の心臓だ。血がどんどん抜けるなぁ」

いやいや、見せるな

実況するな

「数分でお前は鬼になる」

それから少しの尋問をしたレスト

あーでも、心臓最後に一回だけ見ておこう…

そーっと、ウルド様の背中から顔を覗かせようとしたら

『う”っ？？！！！』

目の部分だけ綺麗にウルド様の手によって遮られた

抵抗してウルド様の手を離そうと試みるも

無残にも敗北した

「心臓を戻せレスト・カー。鬼になるぞ」

の一言で、私の好奇心は幕を閉じた…