貴方の側に居れるなら、私は家畜でもかまわない… (ページ7)

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家畜日記５ページ7

？？？ SIDE

僕には妹がいる

半分しか血は繋がってない妹がいる

その子と過ごしたのは1時間にも満たなかったけど

多分、僕はその子に嫌われている

何故かは知らない

その子と始めて会ったのは、今から10年前

僕が6歳の時だった…

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ピンポーン

「はーい」

チャイムが鳴った

だから玄関へ行き、扉を開ける

その一連の動作は、誰もがする行動だ

今回のチャイムでは、パパが扉を開けた

いや、開けてしまった

扉を開けた先では、綺麗な女の人が

僕には理解できない言葉でパパと話していた

綺麗な女性は、パパに会えて嬉しいのか笑顔だった

でもパパは、とても困った顔をしていた

なんの話をしているのか気になってパパに近づいた

そして始めて、綺麗な女性の直ぐそばに

お人形のような少女が居ることに気がついた

年は僕と同じくらい

体の所々に傷や痣があって、少女自身暗い表情をしていた

そんな少女を見ても、僕の目には可愛らしい少女としか見えなくて

僕の心臓は壊れたかのように早鐘を打っていた

次第に顔もほてり出して

まるで、僕が僕じゃないかと思うほどだった

そしてこれが初恋なのだと、知った

「パパ、その人たちは誰なの？」

パパに尋ねた

パパが答えようとする前に綺麗な女性が

僕にも分かる言葉で

「あなたのパパの恋人よ」

と、そう言ったんだ

子供でも理解するのは簡単だった

そして

「この子は、あなたの妹よ」

さっきの少女を前に出して紹介した

でも、少女は何も話さない

僕の顔を一瞬見て、また下を向いた

パパは怒ったように何かを言って

綺麗な女性と少女を追い出し、鍵を閉めた

少女は僕と同じ金髪で、同い目をしていた

本当に僕の妹…なんだ

その後、パパに今日会った人の事は忘れて

ママには言うなと口止めされた

何故かは分からなかった

でもねまた何処かで少女に会えるのだろうと思って

その時は、ただ黙って頷いた

そして、その後僕は

猛スピードで走る車から押され、捨てられた…

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今になって考えれば、あの少女は異母妹で

綺麗な女性は、僕の父親不倫相手？だったのかもしれない…