貴方の側に居れるなら、私は家畜でもかまわない… (ページ25)

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家畜日記２２ページ25

グレン SIDE

クソガキと睨み合っている途中

深夜が止めに入り

ニコニコとあのクソガキに質問した

『失せろ』

あのガキは冷静にそう言い放った

「君はどうして吸血鬼の味方何かな？弱味でも握られてるのかな？それとも脅されているのかな？」

まるで、ちいせぇガキに言い聞かせるような物言い

『死ね』

「どうしても教えてくれないのかい？僕達これから共に行動するんだs『お前たちに着いて行くんじゃない。フェリドに着いて行くんだ』」

深夜が苦戦していると

クソガキの隣にいたフェリドが笑い出した

「ターニャに何言っても聞かないよ。君たちの言葉はね」

謎の多いガキだな

なぜ吸血鬼と一緒にいる？

なぜ吸血鬼を信頼している？

……なぜ真昼が見える…？

「この子は、第二位始祖様にメロメロだから。ね、ターニャ？」

『うん』

コイツ本当に人間か？

まるで吸血鬼だな

「まあいい。そろそろ出発だ」

そう言い、クソガキから離れた

離れると、クローリー・ユースフォードが近寄ってきた

「ターニャは、人間に酷い目に遭ってきたからね。人間が嫌いなんだよ。それで、ターニャを助けたのが偶々吸血鬼で、そのせいで人間がもっと嫌いなったんだ」

そう言って、直ぐに離れていった

酷い目に遭った…？

そんなの、俺だって昔から遭ってる…

俺に実家、名古屋へ向かう車中で

シノアと三葉たちがあのクソガキに何かを話しかけていた

しかし、クソガキは何も話さなかった

ずっと無視を決め込み、誰も視界には入れなかった

それが数時間続くと

クソガキの呼吸の仕方が可笑しくなり始めた

それから、震え出し倒れた

「えっ？！ターニャさん！！」

「どうした？！」

見るからに、ソレは過呼吸で

「あぁ！！めんどくせぇな」

クソ生意気な、クソガキを助けたのは

ただの成り行きで

ただ、このクソガキに恩を売っておくのも悪くないと思ったからで

他意はない