貴方の側に居れるなら、私は家畜でもかまわない… (ページ21)

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家畜日記１８ページ21

あの屋敷に行かなくなって早3日が過ぎた

暇すぎて暇すぎて

最近編み出した、《寝て時間を潰そう大作戦》を頑張って実行している

今は、まだ昼間なので

ルクの肩に顔を預け、目を瞑っているだけ

やっぱり、いっぱい寝たら寝れなくなるのが人間ってもので…

『暇だなぁ…人間たちがフェリド奪還に来ないかなぁ～』

「なにその、確実にあり得そうな発言」

『そうしたら、私もルクも暇じゃなくなるでしょ？あ！逃げるなら、私も絶対に連れて行ってよね！！』

「あはは、もしも撤退せざるおえない時は…俺は、アレを最初に優先させないといけないんだけど」

クルルとフェリドを指差す

『もしかしたら、私置いてけぼり…？』

「状況にもよるけど、悪くなければ一緒に連れてくよ。第二位始祖様の命令だからね」

連れて行ってくれるなら良いけどさ…

もし、置いてかれた時

私はどこに逃げれば良いのだろうか…

「…ん？」

ルクが何かに反応して

「おっと～、やっぱり何か来たぞ」

え、まさかの…

「なんだ、だれこれ？」

楽しいそうだな…

「フェリド君」

そう呟き、フェリドを見ると

フェリドは確かにニヤリと笑った

何か企んでる…

いや企んでいて、見事に罠に引っかかったんだ…

少し…ほんの少しだけ不安になって

ルクの腕にしがみついた

「さっきまで、こういう状況来て欲しいって言ってたくせに、怖くなったの？」

『怖くない…けど、少し不安なだけ』

少し拗ねたように言う

けどそんな私を見て、ただ楽しそうに笑うだけだった…

「ん～囲まれてる。何人だ？…十人以上」
「ああ、十三人だ。場所も分かる」

さすが、上位の吸血鬼といったところか

場所まで確定できるなんて

「殺してまわるか？いや敵の目的は、フェリドとクルル様だから…さて、どうするか」

何かが来る

私にも感じることができるくらい…

「はっ！なめんなよ！」