貴方の側に居れるなら、私は家畜でもかまわない… (ページ12)

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家畜日記１０ページ12

なるほど

日光拷問は、吸血鬼にとって恐ろしいほどのものなのか…

「だが人間にサングィネムを奪われた。無能さの罰を受けてもらわなければな」

一呼吸置いて

「お前らの尻拭いに我らはサングィネムに向かう」

凄い殺気だ…

自分に向けられてはないって知ってるけど…

足ガクブル…

「十日以内には戻る。十日後にお前らが面白い話を出来なければ、永久拷問に移行する」

その後、ウルド様は私の目線までかがみ

「お前もここに残れ」

『えっ…ヤダ！！私もウルド様と一緒に行くぅ！！』

「ダメだ。十日以内には必ず戻る。必ずだ」

『…分かった。早く帰ってきてね…』

「ああ」

優しく頭を撫でてくれる

だから、悲しくて涙が出そうでも我慢する

だって、ウルド様困らせたくないもん…

瞳にいっぱい涙を溜めながら頷く私を

優しい眼差しで見つめるウルド様…

この時が永遠に止まればいいのに

って、何度思ったことか…

「私がいなくてもしっかり食事は取れ」

『分かってるよぉ！』

肉だけ

「野菜もな」

『え”っ？！』

「睡眠はしっかり取れ」

『うん…』

「あと、ルクの側から離れるんじゃないぞ」

『もちろん、そのつもり…』

「それかr『そんなに心配なら私も連れてってよ！！』」

「すまない…きっと1人じゃ何もしない気がしてな…」

私はウルド様から見たら

まだ何もできない子供のままなのだろうか…

そうだったら立ち直れない…

「私はもう行く」

最後に私をひと撫でしてから立ち上がり

「キ・ルク。ターニャの事を頼んだぞ。分かっているな？万が一にもターニャに何かしたら…」

「僕、命の方が大事ですもん！！何もしませんよー」

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はぁ…

本当に行っちゃった…

『ルクひまぁ！！！！』

「えー？もう暇なの？」

『ルクは暇じゃないの？暇でしょ？暇なんでしょ？！暇なんだよね？？！！』

一言一言言うたびに、少しずつルクに近ずいた

「近い近い…まあ、暇だけど…ほら。君のご主人様に命令されてるから」

上に人差し指を上げて

日光拷問の真っ只中のフェリド達を指しながら言った

「…………しりとりでもする？」

『するぅ！！！』