紫雨 (ページ3)

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「A～？今日空いてる？」

「うん」

「どっか行かない？久しぶりに！」

私達が遊びに行く、といっても

何駅も先の映画館くらい。

都会の人たちがよく言うお洒落なカフェなんて

行ったこと、、ないな、

季節は春と夏の中間くらい

テストに追われて、追われて、

梅雨に腹が立って、腹が立って、

なんとも言えない季節。

私は、この季節が嫌いだ。

嫌な梅雨が来るとわかっていながらも

嫌なことに挟まれて

なんか堅苦しいから。

友達と学校を出ると

いつものように生ぬるい風が吹く。

「あーもう、彼氏ほしー」

「A、顔はいいんだからねー」

「顔は、ってなんだよー！」

1度は彼氏と帰ってみたいって気持ち、わかる？

自転車通学…なんだけどね。

だって…電車通らないくらいに田舎だし。

見慣れない制服の男子が目の前を通る

なんとも言えない柔軟剤の香りがして、

鼻をかすめた薔薇みたいな匂い。

「…………へ、」

私の目の前を通った彼は

夢の中の、あの人だった。

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ピンチですww

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テンションおかしくてごめんなさい💦

高評価お願いします🙇