ドSな君に恋された。2 (ページ33)

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西島side

“Aさんには真司郎さんがいます”

朝比奈モカの言葉が頭から離れない。
あんなに強気にLINE送ったのに、Aには真司郎がいる気がして...。

Aから返信がずっときてない

Nissy大丈夫?

既読はつかないまんま
もしかしてもう...

西「直也君、あと何分くらい？」

浦「10分ちょっとじゃないかな」

10分か。
十分余裕はある。
Aは俺らを頼ったりしない。ましてや、マネージャーじゃなくなった今。
俺らに助けを求めるなんて、相当のことだ。

そんなときに俺が迎えに行っていいのか？
真司郎の方がAは安心できるかもしれない。
真司郎と連絡がつかなかったから俺に連絡してきただけかもしれない。
それなら

西「真司郎どこにいるかわかる？」

ここで身を引くのが正解かもしれない

日「真司郎？」

西「うん」

日「真司郎は「にっしー？」

リーダーがハンドルを握りながら俺に話しかける

浦「Aはにっしーがちゃんと助けに行きなよ？」

リーダーは知らないのかな
Aと真司郎は両思いだってこと

西「あいつには真司郎がいる。俺より真司郎が来てくれたほうがいいでしょ」

浦「でも」

西「このあいだの飲み会。2人で楽しくやってたんだよ。最後に抱き合ってた」

浦「Aはにっしーを選んだんだよ」

西「....」

浦「どんなに真司郎が好きだろうとAはお前を選んだんだ。
だから、応えてあげてほしい。リーダーからの頼み、断らないよね？笑」

冗談交えながらも真剣なリーダーの言葉が胸に刻み込まれる

Aは俺を選んでくれたんだ

西「もっと車飛ばして。Aが待ってる」

浦「任せろ！」

A
選んでくれてありがとう