ドSな君に恋された。2 (ページ25)

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悪いやつページ25

與side

ディナーが終わったあと、夜遅いからAを送って行くことになった

與「水族館楽しかった？」

A「とっても！ありがとう」

與「よかった^ ^いつでも連れてったるからな」

A「嬉しい(^ ^)」

Aの汚れのない笑顔
俺はこの笑顔をずっと見ていたいんや

與「A」

A「ん？」

與「俺、Aがマネージャーやないと無理や」

A「そんなこと言わないで、朝比奈さんと仲良くしてよ笑」

そうやって笑うからもう2度とAが帰ってこない気がして、食い気味にわがままを言った

與「いつになったら戻ってきてくれるん？」

A「わかんない」

Aを引きとめようとしたとき

與「あれ」

A「ん？」

與「あれ、にっしーやない？」

目の前には不機嫌に歩いてるにっしー

A「お酒飲んだから車運転できなくて歩いて帰ってきたのかな笑」

朝「隆弘さん！」

後ろから追ってきた朝比奈モカ
名前を呼ばれても振り向かないにっしーは、死んだような目をしてた

間も無く聞こえるにっしーの声

與「なんかにっしー怒鳴ってるな笑」

A「ね笑」

2人で笑いあった矢先だった

チュ

A「え？」

にっしーと朝比奈が俺らの目の前でキスした。
ただ、2人の同意の上じゃないことはずっと一緒にいた俺はすぐにわかった

きっと朝比奈が無理やり

せやけど

與「A」

A「ごめん！帰るね！」

與「A！」

彼女が気づくわけない
にっしーをもう一度見ると、確かに目があった
でも、今はそんなこと気にせず彼女を追いかけた

ゆっくり歩きながら小さな背中で泣いているA

與「A...」

思わずその体を抱きしめてしまう
振られたばかりなのにAを助けたいと思うのは好きだからなのだと思う

A「真ちゃん....、真ちゃん」

声を押し殺して、必死に我慢しているAを見ると抱きしめる力が強くなる

與「泣いてええで」

彼女が声をあげて泣いた
Aの涙なんてみたくない
俺が守ってやりたい
Aを笑顔にできるのは俺だけや

俺は悪い奴かもしれん

だって

西「真司郎...」

にっしーが見てるの知ってて、Aを抱きしめ続けたんやから