ドSな君に恋された。2

好きだから ページ23

西島side



店に戻るとAと真司郎以外が鍋を囲んでいた



朝「隆弘さんおかえりなさい！」



Aと真司郎は今頃結ばれて
きっと幸せな時を過ごしてる



西「帰るわ」



朝「隆弘さん、帰っちゃうの〜＞_＜
じゃあ、私も帰ろうかな」



西「1人にしてくれ」



朝「酔っ払って1人じゃ帰れない〜♡」



西「お酒飲んでないよね？」



末「いい加減にしてくんない？マネージャー変えてもらうよ？」



朝「そんなこといわないでくださいよ〜」



宇「今、にっしーは」



朝「宇野さんには関係ないですよね」



浦「おい」




リーダーが久しぶりに低い声を上げる



朝「1人じゃ帰れない〜」



西「勝手にしろ」



無駄に甲高い声の女を無視し、財布と携帯を持って外に出た


夜風が俺を嘲笑うかのように撫でる


今頃Aは與と

手を繋いで
キスをして
なんならその先まで....

俺じゃダメだったのか




朝「隆弘さん！」




今はAの声以外に振り向きたくない




朝「待って！」




グイッ




西「しつこいんだよ！1人にしてくれよ！」




朝「私じゃダメなんですか？」




西「しつこいんだよ！」




朝「好きなんだもん！」




























一瞬のことだった。


唇には温かい感触
ゆっくり離れる朝比奈モカを俺は振り払った



朝「なんで私じゃダメなの！？」




西「....」




朝「Aさんは真司郎さんと」




西「好きだからだよ..！Aが大好きだからだよ」



朝「私の方が可愛くて」



西「Aじゃなきゃダメなんだよ...」



弱々しい声が出る
この先もA以上の人はいない




朝「なんでAさんなのよ！」




走り去っていく朝比奈モカ。
Aの幸せを願うなんて俺にはできない



Aと幸せになりたい




西「好きだ...」



俺はAが好きだ

わかってたのに→←頷けない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す