第82話 ．決意出来た ページ41
＊豪炎寺SIDE＊
夜。フクさんがわざわざ洗濯物を届けてくれた
連絡すれば、俺から取りに行ったのに…
豪炎寺「本当にありがとう、フクさん」
フク「いえいえ」
豪炎寺「夕香は？」
フク「家で勉強をされていますよ。友達に負けないって張り切ってました」
豪炎寺「そうか…」
そう言いながら、フクさんが持っている袋を持とうとする
でも、フクさんの様子が少しおかしい…
豪炎寺「…？」
フク「あの…大丈夫ですか。フクは心配で……」
豪炎寺「…フクさん、知ってたんだ」
フク「はい…」
身近の人まで、心配させている
『おせっかいで悪かったな…』
豪炎寺「っ…」
フク「修也さん？」
豪炎寺「！…何でもないよ、俺は大丈夫だ」
しばしの沈黙。それを破ったのはフクさんだ
フク「旦那様は前はよく亡くなられた奥様と、修也さんの試合を見ていました
だけど、奥様が亡くなられて、旦那様は人が変わられて…」
…知っている
それから父さんはサッカーから背けた
その上、俺の試合を見に行った夕香が事故にあって…
父さんはサッカーを嫌いになった
フク「旦那様は、修也さんを憎んでいる訳ではありません、
修也さんに、立派なお医者さんになってほしいのです…」
豪炎寺「わかってるよ…」
フク「私は、修也さんと旦那様がこのままでいるのが辛くて…」
豪炎寺「父さんのことは何とも思ってないよ。
俺は自分のサッカーからやりたいだけなんだ…
……昨日までは」
フク「え…？」
そう、今日やっと決意出来たんだ
『ご、豪炎寺さん…見ましたか……ゴールは割れなかったけど…』
『あぁ……シンクロ、した…』
.
『サッカーで誰が救える』
.
『豪炎寺らしくない』
やっと、決意出来た…
俺はサッカーをやめてドイツに行く
あいつらを、世界へ送りだしてから、世界に連れてから
豪炎寺「フクさん、洗濯ありがとう」
俺に洗濯物を渡したフクさんの顔は、また心配そうだった
改めて、サッカーが好きだって気づけた
あいつらとのサッカーが楽しいって実感した
だからこそ、俺はサッカーをやめる
あと少し…あと少しだけだ
.
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーイナキャラ
木野秋
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - 美愛さん» えへへ＾＾続編でも、よろしくね☆ (2014年8月9日 14時) (
レス) id: 0c5c6eb1f0 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - 続編だ！ わーい(^ ^) (2014年8月9日 13時) (レス) id: d32e317eb5 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 続編できました☆ (2014年8月9日 1時) (レス) id: 0c5c6eb1f0 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - まゆたんぽんさん» はじめまして！本当ですか！？すごく嬉しいです！ありがとうございます＾＾ (2014年8月9日 1時) (レス) id: 0c5c6eb1f0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆたんぽん - 豪炎寺さん大好きです♪だからこの作品もお気に入りです♪毎日見させてもらっています。 (2014年8月8日 23時) (携帯から) (レス) id: ccfc5b0675 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青 | 作成日時：2014年6月3日 18時
