赤色のミサンガ 3 (ページ20)

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｢修也くんは今日も宇宙一かっこいいね｣
｢それは言い過ぎだと思うが、ありがとう｣

　修也くんはユニフォームでもジャージでも私服でもパジャマでも宇宙一かっこいい。わたしが宇宙一と言えば宇宙一なのだ。修也くんの世界はわたしなのだから。我ながら妙な独占欲を発揮しつつ、男らしいごつごつとした大きな手に自分の指を絡めた。指先まで愛おしくてちゅっとすると、シルバーのきらめきを携えた左手の薬指に同じように返される。修也くんがする方が愛を誓う騎士のようで洗練されていた。

｢エスコートさせてくれますか、俺の奥さん｣
｢今日もよろしくね、わたしの旦那さん｣

　芝居掛かった口上に二人で笑みを零し合う。愛おしくてたまらない人のそばにいて、愛を注いで注がれて。今日もまた何より幸福な一日が始まった。

present
＝贈り物、現在(いま)

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