irregularな０番さん。〖🎲〗

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「はぁ、」



床に腰を浮かせて膝を抱える様に座り、大きく溜め息を吐いた。
ジャケットは会議室のクーラーで冷たい。



「あれ。本当に泣いてない？」



泣きそうで逃げ出したら、本当に泣き出してしまった。



…いつ振りだろう。泣いちゃったの。
いれいす入って、泣いた事が無かった。



辛い、って相談すればファンやメンバーが居るし。
その逆も多かった。



忙しいのもありがたいこと。…分かってるよ、子供じゃないし


副リーダー任せたのが馬鹿やったわ。…そっか。



法学部卒業して、４年前就職して、パワハラあって鬱なって。
あー、４年前か。懐かしいな。



私のせいでいれいす全体を下げちゃった。副リーダーなのに。



挙げ句の果てにはメンバーに責められて、嫌われてしまった。
不思議とそれが辛くない。社会経験のせいで慣れてるから



また人のせいにして生きる。人の気も知らずに呑気に今日も呼吸する。



「戻んないと。逃げたらダメやって、」



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「帰ってきた。おかえり」



戸を開けると、初兎が待っていてくれた。
…唯一優しいし、分かってくれるし此方も一番分かってる。



「じゃあ続けよっか

あとさ、最近まろはどうなん？live2Dのやつ」



「それでいうとちずもやけど。俺はちゃんとなおしといたで」



「…善処します。あと、私さ。一つ相談したいことがあって」



言おう。メンバー皆が望むのなら。
ん？とあにきとほとけの声が重なる。



「あのさ、私ね。２年以上やって考えたの

…副リーダー、辞めさせてくれないかな。
無理にとは言わない。皆が望むなら、私はなんだっていい。」



「は？」



初兎かまろの声だろうか。俯いていて分からない。



「…そろそろ言う？
ドッキリやで、全部嘘。まんまと騙されてたわ〜」



「は？」



ドッキリと聞いて顔を上げ、疑問を浮かべる。




「なんなの。え、ドッキリってさ、凄い傷付いたんだけど。

いれいす企画実行条件１！メンバーを冗談でも傷付けない。
分かるよね？主犯は？」



「ないこでーす！」
…君か、名乗り出るの早いよ？



「副リーダー辞めさせないしいれいすもずっとやらせます」



「地獄なんだけど」

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