irregularな０番さん。〖🎲〗

♢NO. 4×NO.0 ページ28

「Aってさ、いつもパソコンばっかりじゃない？」
「え、そう？」

ないくんと私だけが残った楽屋で、そう言われた。



思い返してみれば作業ばかりでメンバーに冷たくしてしまったり、気付いたら誰も居なかったりと、かなりパソコンをいじっていた。

…自覚、無かったなぁ



「大変なのは分かるけど、普通に俺心配なんだよね。」

「大丈夫だよ、私強いから。
まあ…出来るだけメンバーとの時間は大事にするよ」



「意外と俺らのこと大好きなんだよなぁ！可愛いヤツめ。」
ツンツンと頬を指で突(つつ)かれる。

意外とってなんだ、と思いながらもパソコンを閉じてないくんの話に耳を傾ける。



「真ん中っ子だから別に大人組に妹していいんだよ？
二人も甘えてくれないーって言ってたし。」

「だから尚更上手く甘えられないの」



複雑な女だな、と笑うないくん。…逆に知らんかったの？？


甘える…？甘えられないッッ
なんとなく、甘えるという簡単な事に抵抗がある。



「そうだ、俺ずっと言ってほしかった事があるんだよね…
いい？いいよね？ね？」

凄い圧力を感じて、断る理由も無いので承諾する。



「お兄ちゃんって呼んで！！」
「りうらの方がいいんじゃない？」


違う、なんて拒否られるりうら可哀想。



「お兄ちゃんって呼んで！！…って言ってほしかったのか。」
漸く意味を理解して、口に出してみる。



「違う、お兄ちゃん」
「お兄ちゃん…？」

考えていたことが口に出てしまった。…言っちゃった、え。
あたふたとしていると、ないくんに抱き着かれた。


「可愛いー！」



「…すみませんメンバー来てます」
よく冷静で居られたな、と自分を褒め称えたくなった。



ないこちゃん＠歌い手社長の夏休み！
@wanko_notcat

楽屋でちずると遊んでたらメンバー背後にいた件について。

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